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OET②(USレジデンシーマッチ編)

OETについての総論や対策は①でお伝えしましたので、今回は

A. OETによるpathway からECFMGcertificateを手に入れた人

B. Step2CSによってECFMG certificateを手に入れた人

とで米国レジデンシーインタビューにどのような影響が出たのかついて自分の経験を述べたいと思います。日本ではAを利用してレジデンシーアプライをした人数がまだあまりにも少ないので、あくまでも一個人の意見ということをご了承ください。

結論から言うと、Aだからと言ってBと比較してマッチングで不利になることは、ほぼ、ない、です。というのも、そもそもAMG(アメリカの医学部を卒業した人)はStep2CSの代替試験OETは要りません。Step1と2CKのみで臨んでいます。OETはあくまでもECFMGから(IMGの機関)IMGにのみ追加で課されている試験です。つまりプログラム関係者はOETがどんなキテレツな試験か等知る由もなく、実際にどんな試験?などと聞かれたことは一度もありませんでした。ECFMG Certificateを持っているか否かのみを気にしている印象を抱きました。

しかもOETは何度落ちてもプログラムにその結果が伝わることはなく(これは断言できます)Failしたからと言ってマイナスになりません。ですのでStep2CSよりも心理的身体的にはOETの方が負担が少ないと思いました。ただ問題はOETを介して手に入れたECFMG certificateは、現段階(2021年3月時点)では1−2年のみ有効なTemporary Certificateです。数年以内にはAMGにも課される真のStep2CSの代替試験が生まれる可能性が高いと思いますので、まだ直近でレジデンシーアプライを考えていない人は、無理してOETを受ける必要も無いような気がします。

さて本題に戻りますが、AとBどちらのCertificateも同様のものとしてプログラムは受け取っているとお伝えしました。実際自分は最初Aによる負の影響力を非常に心配していましたが、予想していたより遥かに多くinvitationをいただけました。

が!

なんと不思議なことに、あるCommunity Hospitalの2プログラムからは、「あなたがECFMG Certificateを持っているのか教えてほしい」と面接の前後で個人メールで聞かれました。まさかpathwayを通じた人はプログラム側にCertificate所持者と表記されない、、、!?、と、非常に不安になったのですが、その後にもいくつかのプログラムに呼んでいただいた際には一度も聞かれたことがないことを考慮すると、プログラムが候補者をインターネットで確認する際に、OETを介して手に入れたCertificateはパッと見では分かりづらいページにある?もしくは、自分のERAS応募ページからも分かりますがpathwayを通じて応募した人はStep2CSの欄が空欄になっていますので、これによってpathwayに関してあまり当時知識のなかったプログラムは混乱した?のではないかと思います。

2022年度マッチングでは更に多くのIMGがpathwayを通じて応募するでしょうし、今年のサイクルを通じてプログラム側もシステムを把握したと思いますので、来年度以降Aがマッチングに不利になることはあまり無いと思います。

注意事項としては、Step2CSでなくOETを介したPathway1の場合、OETをpassしてから自動的にCertificateが発行されるわけではなく、ECFMG web pageを通じてOETスコアの転送、そして厚生労働省から直接英訳医師免許書と行政処分証明書をECFMGに送ってもらう必要があります。最終的にECFMGがOKサインを出してようやくCertificateが発行されます。自分の場合は手探りであったこともありOETを受けてからCertificate発行までに1.5ヶ月かかりました。通常、政府に依頼してから書類の送付までに1ヶ月程度かかるので、書類の発行依頼はOETが受かるよりも早い段階でしておくことをお勧めします。

それではまた!

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