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バイクの電力マネージメント

7月に愛車になったXSR700
買った時に「ハンドル回りにスマートフォンホルダーは付けないぞ」決めていました。

その理由は・・・僕の気持ちの中では、スマフォは便利だけど、ライディング中に誰か(特に会社)と繋がっているのって自由じゃない!
だからバイクに乗るときは目の届かないところにあるのがいい・・・というわけです。

例えれば、大好きな彼女とデートしているときに相手がスマフォばかり見ていたらいやでしょ?

ですから流行のスマフォやUSBコネクタは付けていません
とはいえ、ETCは必要なので最初から付けたり、冬に向けてグリップヒーターを装備したところで、はて、スマフォこそ付けないが電力的にはどうだろう?
と少し心配になっていた。

そんなさなか、先日信号待ちでニュートラルに入ったと思ってポンとクラッチを離したら、実は1速に入っていてストンとエンストした。
あららとクラッチを握ってセルを回したところ、セルの元気はなく、少し重々しく「キ・キュルル」と回ってエンジンがかかった・・・
あれ?バッテリーが弱ったか?

いいえ違います。納車からまだ半年だから劣化ではない
明らかにグリップヒーターが電力消費しちゃってるんだ!
そこで改めてバイクの電力を計算してみます。

■消費電力
ヘッドライトはハロゲンがエンジンがかかると常時点灯 60W
ETCの賞品電力は微々たるモノで 70mAなので1.4W
ところがグリップヒーターが電圧に応じて出力自動調整とは言いながら・・・消費電力は書いて無くて、記載は抵抗値2.2Ω
ということは12VでV=IRからI=5.5A 12x5.5=66W 
で・・・でかいですね!
バッテリーに充電される電流は0.84Aで10W
それに加えスピードメータ、テールランプ、ウインカーなどざっくり20Wと仮定すると、最大消費電力は60+1.4+66+10+20≒150W(※1)

■供給電力
これに対し供給する電力ですが、なかなか仕様が公になっていません
それでも探すと・・・WEBにありましたXSRの整備マニュアル(英文)!
電力系で発電機の項にこう記載があります

発電能力は5000rpmで交流 14V 29.3A ≒400W
これを平滑整流して直流に直すので実効率の√2で割ってあげて≒280W
常に5000rpmなんかで走っていないので平均して2500rpmで仮定
発電量もざっくり半分として140Wが供給電力と考えることにします(※2)

■集計
はい、ここで消費電力(※1)と供給電力(※2)を比較するとなんと消費電力の方が多いことがわかります。これが2500rpmを前提ですのでアイドリングでは完全にバッテリーへの充電ができず放電が始まっています

■対策
ということでグリップヒーターを使わないようにするとか、使っても温度調整の3段階の高中低の”低”しか使わないようにしよう・・・というわけにはいきません・・・せっかく買ったのに使えないのはもったいない

そこで・・・
はい、ここまで読んで下さった方の中には察した方もいると思います
そうです、ヘッドライトをLEDバルブに交換です
60Wが同じ明るさで12Wになるなんて・・・ホントですか?
消費電力は150Wから102Wへ激減となる計算になります。

とりあえず今週末に交換して走ってみます

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