練習

U18日本代表VSU18スペイン代表の感想

一応リンク↓多分これでいける

https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=t4VUcU9pI3I


試合の中身

誰か、そろそろこのロゴを進化させてください。先日、小澤さんが、U18日本対U18スペインのフルマッチのフルマッチのリンクを投下したことで、議論が巻き起こった。のかな。試合は結論から言うと、4−0でスペインが勝った。試合は、あまりそう言う目で観てなかったが、スペインがボールを支配する展開が長かったと思う。今回は、お互いにどのようなベースがあるのか?見ていきたい。あ、マッチレポではないです。

4−0にもなればインパクトのある差として認識され、とスペインとの差は?を探すきっかけになったと思う。ここで大事なのは、ボールを支配された、スペインの個々が上手かった!ではなく、なぜ日本はスペインに0−4で負けてしまったのか?を出発点にしようということ。本当は互いがどのような道を歩んできたか知りたいけど、その術はないので、この試合を観た感想を書く。


サッカーをゲームとして捉えてみよう

唐突ではあるが、サッカーは、対戦相手の存在するゲームである。この前のnoteでは、戦争じゃ!からヒントを得たが、今回は格闘ゲームからヒントを得てみようと思う。サッカーが格闘ゲームと似ている!格闘ゲームの理論を取り入れよう!なんて言うつもりはない。サッカーをゲームとして捉え、今回の説明を捕捉する上で便宜上格闘ゲームを選ばせてもらった。格闘ゲームに勝ち負けが存在するように、サッカーにも勝ち負けが存在する。では、勝ち負けを決めるのに重要な要素は何か?と言うと『上手い』である。サッカーで言えば、スペインが上手かった。日本は上手さが足りなかった。だから4−0の差がついた。

上手いとは?

では、『上手い』とは何だろうか?ここからは格闘ゲームの例を用いて説明する。ゲームにおける「上手い」は二つあると考えている。と言うかみんなそのように考えていると思う。一つは必殺技のコマンドを早打ちできる事である。いわゆる、操作に優れていると言う事である。操作が優れていればキャラクターを思い通りに扱うことができる。

もう一つは、ゲームの勝ち方を知っていると言うこと。対戦型の格闘ゲームにおいては、自分の体力ゲージを残しつつ、相手の体力ゲージをゼロにしなければならない。時間が経てば体力が多い方が勝つ、と言うルールがあるとすれば、そのルールをまず理解しているか、と言うことである。必殺技を繰り出したからといって勝てるわけではない。大事なのは自分の体力が相手より多く、そしてさらに、相手の体力が0になることが好ましい。空中の相手に致命傷を与える必殺技も、しゃがんだ相手には無価値である。しゃがんだ相手に対しては、下段攻撃を5回当てる方が価値が高い。相手がしゃがんだ状況で、昇竜拳ではなく、しゃがみキックを選択できるかが、『上手さ』である。

よって、ここで言う『上手さ』は、状況に応じた最適な判断を下せるか、(あるいは知っているか)と言うことである。難しいコマンドを打たなくても、✖︎ボタン一つで問題を解決できる。まあ、手も疲れないだろうし(格闘ゲーマーの方すみません)すごい奴は、いける!と思った時に、自分のダメージを気にせず(もちろん0にしない程度で)必殺技で圧倒してK,Oしてしまうことかな。

日本とスペインの違い

以上の『上手さ』を元にスペインと日本の違いを考えてみよう。格闘ゲームで言えば、スペインはあらゆる状況において最適な判断を下せるよう訓練されている。しかも、コマンド打ちもなかなか上手いので、必殺技を出そうと思えば出せる。さらに言えば、そこそこチームプレーができる。一人が波動拳を出し、ジャンプで避けたところを別のプレーヤーが昇竜拳をかますことができる。波動拳がスイッチとなり、相手がジャンプするタイミングを見逃さない。それがスペインU18である。(格闘ゲーマーの方すみません)

一方の日本はと言うと、コマンド入力はなかなか上手い。必殺技はすぐに出せる。しかし、どうやらゲームの勝ち方は熟知していないらしい。なんと、必殺技は、技ゲージを消費するらしい!そう何度も使用できない。もちろん、必殺技なので、上手く当たれば相手には大ダメージである。必殺技だけでない。どうやら日本は一つの技に拘りがちらしい。

相手を見ていない

結局のところ、何が言いたいかと言うと、スペインは相手の対応を見てプレーを選択できる。日本はあまりできていない。日本に目立っていたプレーは、短い距離でのパスワーク。ワンタッチを織り交ぜた、テンポの良いパス回しをしていた。ただし、相手のラインを超えるパスがない。運べるのにすぐにボールを離してしまう。自分が得た時間とスペースの貯金を活かせていない。だから、次にボールを受ける選手が、より苦しい状況でプレーすることになる。そうなると、難しい技術を発揮しなければならない。ただ、そこそこはそれでいける。1タッチ2タッチのパス回しは、むしろ日本の方が上手さで目立っていたかもしれない。ただ『細かいパスワーク』が目的になってしまっていた。

一方でスペインは、別にテンポが良いわけではない。しかし、ゴールに何度も迫っている。ボールを簡単には離さない。簡単にプレーするので、そもそも難しい技術をあまり使わない。難しい技術を使わないので、ミスも少ない。なぜ使わないかと言うと、使う必要のない場所では使う必要がないからである。『使う必要のない場所で必要のない技術を使うこと』は最適な判断ではない。そんなプレーは、次の状況を難しくしてしまう。まとめると、相手を見てサッカーをしている。

とにかく一番言いたいのは、日本は相手を見ていないと言う部分。あんまり大きな差はないかな?と感じていたけど、この差はやっぱりデカい気がする。相手を見ていないのに、良い判断ができるわけがない。自分もこのあたりはもう一回整理して、選手に落とし込まないといけない。多分、全然できていない。こんな当たり前な結論のために長々書いたわけだけど、本当に間はどうでもよくて、とにかく相手を見よう!を強調したい。


まとめ

・スペインは相手を見ることができているが、日本は見ることができていない。

・スペインは資源(体力、技術)は有限だと捉えているのに対し、日本は努力でいくらでも増やすことができると思っているフシがある

・いろんな状況経験して戦術メモリー貯めようや。色々経験できひんねやったら、こっちがいろんなゲームモデルでいこや。認知→判断→実行なめんとこうや。

・ん?スペインも上手いけど、日本も上手いと言うことか。その辺りどうやねん!

・声だっそ!集中しよう!気合い入れよう!盛り上げよう!相手のコートで試合しよ!

※格闘ゲームは一切しておりません


2/24加筆。書いたのが深夜だったのと、色々読んでて、もう少しちゃんと書こう!と言うことで加筆修正。

やっぱりなんやかんやで、スペインはゲームモデルが整備されていた。スペインと日本で準備期間の差はあったのかもしれないが。見るものや見なくていいもの(例えば味方のことはそこまで見なくて良い。変化するのは相手)が整備されていたので、試合中の認知に関するスペインの負荷は低い。だから、迷いなく決断できる。多分、パスがずれたら、それは正しい位置にいないお前が悪い!となるだろう。悪く言えば人任せ。まあ、状況に応じたタスクが明確と言うこと。

一方で日本は整備されているとは言えず、即興によるものが多い。その度に見る部分が変わるし、味方の動きもその度に変わるので、味方の動きもかなり気にしなければならない。ただ、そこは気合いでカバーしてるし、それはそれで良い能力ともいえる。多分、パスがずれたら、技術の質が低い!ちゃんとパス出そう!となるだろう。だから、テクニックに関する部分の質は向上する。

このように、認知に関する部分も違いがあると思っていて、スペインの選手はいくつかの用意された選択肢から『見つけて』いたのに対し、日本の選手は『探して』いた。どちらも答えのないサッカーをプレーしているのだが、絶対的な正解はないことがわかっているスペインと、たった一つの正解を追い求めている日本!と言う感じがした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?