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選択肢が少ないスタイル

選択肢が少なくて結果みんなハッピーなシーンって結構ありますよね、選択肢過多な令和だからこそ。#令和言いたいだけ
最近改めてそう思ったので、そのきっかけとなった飲食店話を。

最近行った飲食店3つ

それぞれカンタンにご紹介。


飲み方は2択「健心流」

新宿歌舞伎町にある割烹居酒屋「健心流(けんしんりゅう)」。
もう何十回も行ってる大好きなお店。
新宿で少人数ならまずココ。

飲み方は2択

(1)飲み放題
(2)アラカルト

(1)の飲み放題は1時間 or 2時間 or 3時間の3択
順に1,300円、1,600円、1,900円。
で、1時間と2時間は1人料理1品以上、3時間は2品以上の注文必須。

(2)のアラカルトはすべて1杯500円。

非常にシンプル。

飲み放題には生ビールはもちろん、焼酎が10種類くらい、日本酒は5~6種類くらい含まれるので、そのあたりをたくさん飲む人は飲み放題がお得。

そして料理はどれも美味しい。そして24時間営業。


日替わり定食1択「asatte」

北参道にあるごはん屋さん「asatte(あさって)」。先日初めて訪問。
以前アナグラムの阿部さんとご飯に行った時に「毎日メニューは1種類のみでインスタでアップしてて」といった話を伺っていて、先日Marketeerでも取り上げられていたので早速。

というわけでランチで行きましたが、

メニューは日替わり定食1種類のみ

なので、入店後に聞かれるのはご飯の量と、何か他に小鉢などのオプションを付けるかどうかのみ。

食器はオーナーが調達したいずれもステキなものばかりで、食べる前から少し良い気分になる。

この日は豚の角煮定食。栄養バランス良し、角煮旨し。

ご飯は普通盛りでも「山盛り?」というレベルで腹ペコさんへの愛を感じました。
詳しくはこちらを↓


コースは本数違いで3択「鳥敬」

新橋駅からぼちぼち歩いたところにある焼鳥屋さん「鳥敬(とりけい)」。
2回目の訪問。
初訪問は結構前で、運営道の森野さんとフラッと入った結果、大当たり。発掘感満載。

焼鳥メニューは3種類のコースのみ

6本コース、8本コース、10本コース。(それぞれ食事付きバージョンも有り)
他の料理は、前回は忘れてしまいましたが、この日は「枝豆」のみ。
A4のメニュー表に大きく「枝豆」と。しかも両面に。男は黙って枝豆!と言わんばかりに。

焼鳥は大ぶりタイプで、丁寧な仕事が伺える品々。

新橋で、少人数で、美味しい焼鳥を、ゆっくり食べたい時、にオススメ。


共通点は「選択肢が少ない」こと

今回ご紹介したお店の共通点は「メニューの選択肢が1〜3つ」ということで、どれも選択肢が少ないところ。

私は比較的外食が多いほうですが、お店を決める時の初動は「食べログを開く」で、「保存」していたお店(いわゆるお気に入り)をベースに、状況に合わせて条件を絞る。

ひとりでランチ、夜に仕事関連の人とご飯、夜に学生時代の友達と飲み会、土日の昼夜に家族とご飯、前もって予約する、今いる場所から近いところ、など。

この中で、「お店でメニュー選びに頭を使いたくない」みたいなシーンは結構有り。

例えば「平日の昼、外出先でひとりでパパッとランチ」や「夜、仕事関連の人とのご飯」。
でもここでワガママなのが、だからと言ってあまり健康に良くないものは食べたくない、かつ、そこまで高級なものは求めていない、という条件。

そこで今回挙げさせていただいたお店が私が好きなのは、「選択肢は少なく、でも十分満足いくものを、そんなに高くない価格で」提供してくれているところ。

ひとりでパパッと栄養バランスの良いランチを食べれたり、選ぶ時間が少ない分会話に集中できたり、そしていずれも美味しい。

「美味しいものを」「そんなに高くない価格で」はたくさんあると思うのですが、そこに「選択肢が極端に少ない(でも飽きさせない=不満にさせない)」という条件を加えると一気に該当する店が減るのではと。


言いたかったこと

というわけで、「選択肢を少なくする」というやり方は他のビジネスでも有効なパターンってありますよねと。
そしてその「選択肢が少ない」理由、背景にはなにがしか素敵な哲学や合理性があって、それがうまい具合にストーリーに乗ってお届けされたりすると一気にファン(愛好家)になったりならなかったり。

<アイキャッチはAnita S.によるPixabayからの画像>

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