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#19 僕の頭の中には、明確な夏休みのイメージがある

「夏休み」と聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべるだろうか。

ぼくの場合は、ゲームの『ぼくのなつやすみ』や、映画の『サマー・ウォーズ』的なイメージがとても強い。

ぎらつく太陽。透き通るような青い空と、わたがしのような入道雲。鮮やかな緑の葉をつけた森。太陽に照らされるアスファルト。体にまとわりつく汗。セミの声。

電車に乗っていく旅。ホームのベンチ。出迎えるおじいちゃんとおばあちゃん。スイカ。畳の部屋。扇風機。

夏休みには、ずっとそんなイメージを持ってきた。

でも、ぼくがそんな夏休みを過ごしたことは、実はほとんどない。

ぼくの祖父母はどっちも東京にいて(自慢じゃないけど、ぼくは根っからのシティーボーイなのだ)夏休みに実家に帰るとか、帰省するみたいな体験は、ぼくにとって縁遠い。

それでも、一度だけ、絵に描いたような夏休みを過ごしたことがあって、その記憶は鮮明に覚えている。

小学校1年生の夏。当時兵庫県に住んでいたぼくは、家族ぐるみで仲が良かった友達とその家族10人くらいで、そのうちの1人の実家がある、岡山県新見市というところへ行った。

山の中にある広い家で友達と一緒に3日間を過ごし、山に虫取りに行ったり、川遊びをしたり、スイカを食べたりと、まさに夏休みだった。とても楽しかった。

何より覚えているのは、新見で捕まえたオニヤンマを、兵庫に戻ってきて離したとき。夕焼けの中飛んでいくオニヤンマを見て、なんとも言えない郷愁を感じたことが、未だに強く胸に刻まれている。

なんでこんな昔のことを思い出したかというと、今年は、そんな夏休みを過ごせるからだ。

今ぼくは、三重県は鳥羽市にいる。これから友達の実家がある離島へ向かう。

さあ、夏休みだ。

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