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「残り時間」を意識するだけで仕事の質が変わる

仕事には、ゴール(目的+期限)とアプローチ(タスク)と制約条件(残り時間)がある。

もしN個の仕事があるとすると、仕事i (i=1〜N)は、
①目的iを
②期限iまでに実現するために
③残り時間iで
④タスクi_j (j=1〜M_i)を実行する
と定義できる。

この中で、①②④を管理しようとはよく言われることだが、「③残り時間」について触れられることは少ない。

残り時間iの合計は有限なので、仕事の全体最適化は、残り時間の調整と切っても切り離せない。

全体最適化などと小難しいことを考えなくても、残り時間の重要性は、明らかだろう。
今週末に仕上げないといけない資料があるとして、あと1時間しか取れないのか、5時間取れるのかでは、仕事のやり方を質的に変える必要があるのは自明である。

残り時間の重要性は明らかであるにも関わらず、①②④を管理する一般的なタスク管理は、この観点が決定的に欠けている。タスク管理が単なる備忘録になっている人が多いのはその為である。

残り時間は、自然体で把握できるものではない。
今週末期限の資料作りの例でいうと、手持ちの仕事と、今週の予定を両睨みしながら、現実的にどれぐらい時間が取れるか、見極める必要がある。

この見極めを脳内で実行するのは、N =1か2であれば何とかなるが、Nが3を超えると、途端に難しくなる。

脳内で処理するのは難しくても、ノートでもエクセルでも何でもいいが、少し手を動かせば、5日分程度の時間配分を見極めることは簡単である。
この簡単なことをやるだけで、仕事の質は驚くほど変わるのである。

時間がないのに時間があると勘違いしたり、時間があるのに時間がないと勘違いしたり。

その勘違いが、仕事を狂わせる。

仕事の進め方は、ゴールと時間で決まる。
時間を勘違いしてたら、当然、進め方がおかしくなる。
進め方がまずいと、能力を十分に発揮できないだろう。

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