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タスク管理のシンプルな技法:ノーテーション×パターン

このnoteでは、ノーテーション×パターンという観点で、タスク管理の技法をシンプルに整理することを提案します。

タスク管理は、
「仕事が健全な状態を維持できるよう、タスク(やるべきこと)をコントロールすること」
と定義することができます。

「健全な状態」が指す内容は、守りの観点(例:仕事を忘れない、期限に遅れない)、攻めの観点(例:より生産性を高める)、両方ありますが、自身が重視することに当てはめればよいと思います。
私は、「目的を達成するためのタスクが具体的になっており、漏れがない。また、期限内に仕事を終えられるよう、十分な時間を確保することもできている」ぐらいに捉えています。

タスク管理の技術は、目に見えません。
それゆえ、人に教えることが難しく、それどころか、自分自身が再現性高く、その技術を発揮することも難しいのです。

目に見えないものを可視化するために、ノーテーション(記譜法)が必要になります。
ノーテーションは、音楽の楽譜のように、目に見えないものを可視化する手法です。

もちろん、現実をありのままに可視化することはできません。
音楽であっても、ピアノの細かいタッチなどを、楽譜で表現することはできないでしょう。
(そもそも、人間の認識には限界があるので、現実をありのままに認識すること自体、不可能です)

それでも敢えて可視化することによって、対象を把握しやすくなり、また、複雑な操作も可能になります。
実際、複雑な構造の音楽を、楽譜なしに作ることは不可能でしょう。

タスク管理の場合、例えば次のようなノーテーションが考えられます。

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このノーテーションは、一般的なtodoリストの項目(タスク名、開始・終了日)に加えて、時間の使い方も可視化しています。
仕事のセンスは、todoリストの項目よりも、時間の使い方に現れることが多いからです。

また、「仕事が健全な状態を維持できるよう、タスクをコントロールする」というタスク管理の定義に立ち戻ると、タスクに十分な時間を確保できるかどうかを確認することは、必要不可欠でしょう。
時間の使い方を可視化することは、その手段として、非常に有効です。

このノーテーションを前提とすると、タスク管理の「パターン」はそれほど多くないことが分かります。
ほぼ次の4つに限られるでしょう。

パターン①タスクを追加する、または見直す
パターン②開始・終了日を決める、またはリスケする
パターン③時間の使い方を決める、または見直す
パターン④タスクの状況を確認する

ノーテーションに、この4つのパターンを組み合わせることによって、タスク管理の技術が可視化されます。

仕事が増えたり、複雑になったときほど、ノーテーションは力を発揮するでしょう。
タスクに十分な時間が確保できるか確認したり、時間の使い方を微調整したりと、細やかなコントロールが可能になるからです。

「気が進まないことは午前中に片付ける」など、タスク管理の「コツ」はさまざまありますが、ノーテーション×パターンで整理しておくと、そういったコツを覚えておく必要はありません。
パターン④で「問題なし」となるよう、パターン①〜③を使うということに尽きるからです。
(「問題なし」かどうかを判断するセンスは、ノーテーションを使っていくうちに磨かれていくでしょう)

このnoteでは、ノーテーション×パターンという観点で、タスク管理の技法をシンプルの整理することを提案してみました。

タスク管理のノーテーションは、今後さらに発展させるべき分野だと思います。
恐らく、より優れたノーテーションは、より優れた技術を誘発するでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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