音楽を音楽としてやること ~花譜1st ONE-MAN LIVE「不可解」~

音楽を音楽として大切にしてくれてありがとう。
僕自身が花譜さんのライブを見て、厳密にいうと後半くらいから
ずっと思っていた気持ちはこの一つです。

うまく言語化して残しておかなければいけないという謎の使命感のもと筆を走らせているので、文章としていびつな部分がある点僕が花譜さんについて知っていることは観測者の皆さんと同じ量の情報だという点を踏まえて読んでいただけると幸いです。

音楽を音楽としてやること

世の中には「音楽が好きすぎて音楽しかやりたくない」という人達がたくさんいる。そして、それは同時に音を止めたときに死を迎える(物理的ではなく、精神的もしくは文化活動的に)人達がいるということと同義だと思っている。

またその半面、グッズやブランディングの要素、つまり音楽をツールとして使う人もたくさんいる。
それは資本主義において仕方がないことだし、それに対してこの場で否定的な言及を深くすることはしない。あくまで仕方がないものだ。

そして今日のライブは、そんな音楽のことが好きすぎて音楽をやりたくて仕方がない人たちがたくさん集まってできた最高の作品だった。

自分自身、今までの人生の中で「現場、映像問わずステージに音楽の神様が降りてきているとしか形容できない状況」に何度も出会ってきた。
そしてこのVtuberカルチャーの中で初めてその体験をしたのが今日のライブだった。こんなに嬉しいことはない。こんなに感謝したいことはない。

ライブの後半くらいから、泣きながら「ありがとう」という言葉を必死で声に出ないようにこらえていた。ライブを見ながら「ありがとう」をこらえるなんて初めての体験だった。

Vtuberカルチャー/カルチャーへの祈り

今Vtuberカルチャーは分岐点に立っていると思っている。

キャズムを超えることができるのか?超えられずシュリンクしていくのか?

その分岐点において重要なのは、一般向けに広く開いた共通言語があるか?だと思っている。そして、音楽やゲーム実況など既存カルチャーと交差する要素は極めてキャズム超えがしやすいコンテンツだ。

つまり、音楽をやることでVtuberカルチャー以外の人たちへのアプローチをすることができるキッカケになる可能性がある。

そんななか、今回の花譜さんのライブは極めて高い、100%といっても過言ではない純度で音楽をやっていた。(今日のライブに限らずだと思っている)

そしてそれが配信を通して世界中のたくさんの人に届いたことはVtuberカルチャーを次のステップに進めるキッカケになっているといっても過言ではない。

音楽をやりたくてやりたくて音楽のことが好きで好きで仕方がない人と、それを最高の舞台にしたくって仕方がない人たちが集まってできた作品。それが今日のライブだった。

ライブ中に花譜さんが「Vtuberカルチャーがなければデビューできなかった」という旨の話をしていた。でもきっと近い将来僕らが花譜さんに、「あなたが、あなた達がいなければあの時Vtuberカルチャーは死んでいたかもしれない。世界を繋げてくれてありがとう」と言う日が来るのではないだろうか。※言い過ぎだろ!って意見も全然あると思います

ファンは鏡

以前からオフラインの場で「観測者のみんなは祈りの心が強い」とよく言っている。それを今日のライブで改めて感じることができた。

まず花譜さんの運営チームの皆さんはきっと花譜さんの才能が広い世界に届くことを祈っているに違いない。そしてそれが観測者に伝播し彼らも同じ祈りを持っているように感じている。

ファンはアーティストやそれを支えるチームの鏡だ。
今日感じた世界が広がっていく感覚は両者が呼応した結果だと思っている。

一人では広げられる世界は限られているがそれがたくさんの人に伝わって、たくさんの人が広げる世界はとても大きなものになる。

そんな世界を音楽を音楽としてやってくれて、それに呼応したたくさんの人が作っていくことに本当に感謝の気持ちしかない。

最後に

今日の出来事はきっとVtuberカルチャーにとって重要な出来事になった。
そして花譜さんと観測者が広げていく世界はもっともっと広がっていく。

そんな中自分たちに何ができるか?

同じ音楽に携わる身として改めて、音楽を音楽としてやれているか?
その先の未来を描いていけるか?を考え直したいと思っている。

~最後に個人的なお礼を~

改めて、今日は本当にありがとうございました。
皆さんが音楽を通して広げてくれた世界をもっともっと広げられるように、
後に続くことができるか?は僕らに課された宿題だと思っています。

いつか肩を並べられるように、同じ目線で未来を描けるように、
前を走っている皆さんの背中を必死に追いかけたいと思っています。
後ろを振り返ったら誰もいないじゃん!ってことにならないように僕らも音楽を音楽としてやっていきます。

どうかこれからも素晴らしい音楽をやり続けてください。
一ファンとして、また同じ世界の片隅にいる身として皆さんの活動を
これからも応援しています。

ツラニミズ

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