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【日記11】3月3〜9日=大学生の文章を添削して、やることのない連休を過ごし、新連載がうまく書けずに悩み苦しむ


◆3月3日(日)1998年のベイスターズ

午後から出社して2月の精算など、事務作業を一気に終えた。私の席は営業フロアの一角にあるので、日曜は静まり返っている。

夜はプロ野球担当時代にお世話になった方と会食した。野球の話で盛り上がった。

今年のセ・リーグは順位予想が難しい。阪神タイガースはクライマックスシリーズ(CS)に出場できる3位以内に入りそうだが、あとはどこが出てくるのか?

昨年は開幕からベイスターズに期待しすぎて、春先から、前回優勝した当時を振り返る連載「1998年のベイスターズ」を始めた。私は当時の担当記者である。

今年はのんびりした気持ちで応援したい。この連載は我ながら中々よく書けていると思う。

◆3月4日(月)大学生の文章を添削

大学生の原稿を添削して出稿した。大学とのコラボレーション企画で、実際の新聞に大学生が作ったページを掲載するのだ。

今回に限らず、学生に原稿を書いてもらうとき、私は「行数はどれだけオーバーしてもいいですよ」と言う。日刊スポーツは1行が12文字で、本来であれば60~70行…つまり720~840文字、400字詰めの原稿用紙で約2枚を書いてもらう。

学生は「足りなくてもいいんですか?」と聞いてくるが、原則として不足は認めない。ただし、オーバーする分には200行でも300行でも構わない。

新聞作りに参加する学生は「書きたいこと」がある。「60行にまとめなさい」と指示すると、その「書きたいこと」をほとんど捨ててしまう。だから思い切って、たっぷりと書いてもらうのが、記事作成の第一段階というわけだ。

次の段階で、「もっとも伝えたいことは何か?」などと吟味しながら適量にまとめていく。このときにムダな言葉を削って、いかに端的に伝えるかを学んでいく。私はそのように指導していく。

長文を書く方が大変なように思えるだろうが、短い方がよほど難しい。だから文章を書くトレーニングをするなら、X(旧ツイッター)で140文字以内にまとめる練習をするといい。

◆3月5日(火)行徳でKADOKAWA DREAMSの取材

Dリーグ、KADOKAWA DREAMSの取材で千葉・行徳へ。イベントは午前10時半からだが、逆算すると通勤電車のラッシュに当たるとあり、午前6時前に自宅を出てのんびり向かった。2時間前に到着したので、駅前で朝食をとって、ドトールコーヒーで時間をつぶしてから会場へ入った。

KADOKAWA DREAMSは昨シーズンのチャンピオンチームで、今シーズンも首位争いをしている。川崎市内にスタジオを持っていて地域と密着した活動をしているが、これからは千葉県や市川市とも連係していくという。

今や人気チームだが、川崎市で認知してもらうために連日、駅前でチラシを配っていた時期もあるという。

地道な活動は、私も見習う必要がある。私の書いた原稿がなかなか拡散されないが、嘆くばかりではなく、対策を考えて、さらに動いていく必要がある。

志しが高い人と接すると、いつも背筋が伸びる思いがする。

◆3月6日(水)映画鑑賞→焼き鳥→ラーメン

年度末とあって休みを消化しなければならない。今年度もかなり休んだ気もするが、まだ足りていないのだという。今日は「休み」と決めて、朝方に資料整理だけするとパソコンの電源を切った。

ところが急に休みを決めたところで何も予定はない。寝転がってNetflixで「レ・ミゼラブル」と「マネーボール」を観た。すでに何度か観ている映画だが、何度観ても引き込まれる。

「マネーボール」では冒頭でアスレチックス対ヤンキースの試合が映る。ジョニー・デーモンやジェイソン・ジアンビら、実際に取材したメンバーが出ているのでストーリーよりも映像に引き込まれる。野球場を目にするとアメリカに行きたくなる。

夜6時になるのを待って、なじみの焼き鳥屋へ行く。顔なじみの常連と話しながらホッピーを飲むが、店が混んでいて、あまり食べ物は注文できずに終わった。帰りにラーメンを食べる。

◆3月7日(木)無趣味な人間の休み

もう1日休みとするが、普段から自由に動いているとあって、特別な開放感はない。そして、やることもない。

ゴルフの練習にでも行こうかと考えたが、夜半から雪が降るという予報でもあり控えた。結局、寝転んでテレビを観ているしかない。

午後から書店に行って数冊購入し、銭湯で温まって帰宅する。それだけの1日だった。

◆3月8日(金)ミーティングの後、山盛りポテト

朝目覚めると雪が積もっており、こんな日ほど部屋でゴロゴロしていたいのだが、今日は朝から約束が目白押しである。

会社に行って打ち合わせや資料作りをしてから、九段下で大事なミーティングに臨んだ。とても内容の濃い話ができてホッとする。

川崎市内で別の打ち合わせに出てから、もれなく電源があるガストで記事をまとめた。ドリンクバーだけで仕事をするつもりが、食事とセットで注文した方がお得とわかり、山盛りポテトを食べてしまった。

◆3月9日(土)苦しみの楽しみ

朝からチョコザップで汗をかき、4月から始める高校野球の連載を書く。

昨年から取材は進めているのだが、今月下旬に追加取材があって、書き出しはそこからと考えている。書き出しが決まらないので、何度書き直しても中々しっくりこない。

書き直す時は必ず全てのパターンを保存しておくので、早くも10パターンを超えている。苦しくでいるが、それが楽しくもある。