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Notion×小さな英語教室

こんにちは、うめと言います。

これは「Notion 大学 Advent Calendar 2023」の 12/20の記事です。
https://adventar.org/calendars/9374
前回はErinaさんの「Notion大学」で見つけた私の強みでした。ErinaさんのNotionテンプレートは「感情」を大切にされていて大好きです。私も「ムードトラッカー」と「コミュニケーションリスト」を愛用させていただいています。

私は小学1年生から中学3年生までを対象に英語教室を主宰しています。教室は来年春に10年目を迎えます。今回 はじめてのnoteですが、「小さな個人教室がNotionを利用して授業準備をしている」という内容を書きたいと思います。


レッスンプランは日々の指導のよりどころ

「子どものための英語教室」と聞くと、先生がほがらかに英語を話しかけ、子ども達がうでをいっぱいにのばして「Yeeees!」とお返事している、テレビコマーシャルのような光景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。そんな時もありますが、実際はなかなか声を出せない子、エネルギーチャージ切れの子、意識がほかへ行っている子など、個々の性質やその日のコンディションによって状況は毎回異なります(全て愛すべきキャラだと思っています)。週1回の大切な時間を、濃く、楽しく学べるものにしようと「あの子にはこのゴール、この子にはこのサポート、全体ではこの活動をして、、」などと計画し、教材を用意し、レッスンをして、成功してはガッツポーズ、うまくいかなければ次こそはと新たな作戦を立てる、というようなことを毎日、毎クラス、ぐるぐると続けています。

プランは日々の指導のよりどころとして、その場で調整しながらレッスンを進め、振り返りもふまえて次のプランを立てる、というようなことを開講以来ずっとしています。Notionでレッスンプランを立て始めたのは2年ほど前ですが、この1年で開講当初から理想としてきた形にぐっと近づいてきました。

開講時からのレッスン記録。レッスン中は走り書きできるようプリントアウトしています。
愛おしい記録であると同時に黒歴史でもあるw。

鮮度とバランスのいいプラン作りにNotionが最高すぎた

私がレッスンプランを作成する時は、「①その時間で学習する内容と到達点、手法の選択」「②必要な教材の準備」「③時間配分と順序」の3つがポイントになります。これをクラスごとに準備すると、下図のようなイメージです。

 

異なるクラスで同じ内容を学習することもあれば、同じ内容でも生徒にあわせて異なる教材を用いることもあります。一方同じクラスでも個人に合わせて異なる学習をさせる時間もありますし、同じ教材を異なる指導に利用することもあります。臨機応変な進行を実現するには、指導内容を適切な単位(以下「レッスンモジュール」と呼びます)にまとめ、それらをブロックのように組み合わせて日々のレッスンを構成できるといいのでは、と開講当初から思い続けてきました。

Notionでは「レッスンモジュール(前述の①に該当)」と「教材(前述の②に該当)」という2つのデータベースを関係づけた上で、「レッスンプラン(前述の③に該当)」というページに抽出し、その日の実施事項としてまとめています。

ある日のレッスンプラン。
直接書いているのではなく、その日に扱うレッスンモジュールを呼び出して表示しています。
今年は今日現在までで381のプランを作りました。
レッスンプランを構成するレッスンモジュールの一例。
今年は584個のレッスンモジュールを作りました。来年はこれを利用できます。
レッスンモジュールに紐づいた教材の一例。
Notionはリンク、添付ファイル、直書きなど様々な形態で格納できて便利です。

料理に例えるならば、「レッスンプラン」がその日のメニュー(献立)「レッスンモジュール」が料理、「教材」が食材、、といったところでしょうか。情報を整理して蓄積していくことで、過去に作った教材が埋もれる(食材を腐らせる)のを防ぎ、レッスンの質の向上させる(より優れた料理を研究し続ける)道が見えてきたように思います。私のPC知識ではこれまで叶わなかった理想を、Notionで実現できることがわかった時は、とても興奮しました。

きっかけはNotion大学で学んだ「zettelkasten」

この仕組みを作れるようになったきっかけは、「Notion大学」を主宰している円谷さんがNotionで実現した「zettelkasten(ツェッテルカステン)」という仕組みでした。(これ、絶対見てほしい!)

性質ごとにわけたデータベースの必要な部分をリレーションさせることで、情報を網の目のように関連付けながら蓄積し、自身の知としてまとめあげていくというNotionの良さを最大限に活用したこの仕組みに、「これは!」と、ある日気がつきました。 今年1年は情報の蓄積に時間がかかりましたが、来年以降に生かせる資産を築くことができたと思っています。初学者ながらコミュニティの最後尾にしがみついて学び、自分なりにNotionを活用できるようになった刺激的な1年でした。自分とフィールドの違う方と交流できるのも、すごくいいです。

レッスンプラン以外にも会計事務、生徒情報、ホームページ更新、SNS発信など、一人一人屋台の教室ゆえ周辺業務も含め全て一人で管理していますが、現在はほぼ全てNotionを利用しています。作業する場所が1つですむのはすごく快適です。

教室関係のNotion。プライベートでもNotionが相棒です。

アドカレを機に。

この1年、円谷さんはじめNotion大学でお世話になった皆さんにお礼を言いたくて、思い切ってアドベントカレンダーに手をあげてみました。書いてみたら意外に楽しく、これを機に来年は「Notion×小さな英語教室」を深ぼって書いてみようかな、 なんて調子づいています。どこかでだれかのアンテナに、なにかひっかかるものが届けられたらうれしいです。また、zettelkastenに本来の意味で今一度向き合おうと思い、コミュニティ内の「zettelkasten部」にこの度めでたく入部届を出しました。幽霊部員にならないようにがんばります!

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回!はHikariさんの「Notionの使い方・私のNotion活用事例」です!お楽しみに!!

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