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Notion×小さな英語教室02「レッスンモジュールDB」を作っている話

こんにちは、小さな語英教室のうめです。

前回は「レッスンモジュール DB × 教材 DB → レッスンプラン」という仕組みをNotionで作っている、という内容を書きました。今回はこの仕組みの中心である「レッスンモジュール DB」の中身を紹介したいと思います。


「レッスンモジュール」は「レッスンプラン」の構成要素

 日々のプランを作るにあたり、私は学習内容ごとに「何を、どのように、どんなツールを使って学ぶか」を書いたメモをNotionのデータベース(以下「レッスンモジュール DB」と呼びます)にストックしています。下図の「学習内容」にあたる部分がこれに相当します。

学習内容を「組み合わせて」、一つのプランを「組み立てて」いくことから、「レッスンモジュール」と名付けています。

 ところで「レッスンプラン」というと「日付、対象、目標、教材、手順」などが書かれた1枚の紙を思い浮かべるかもしれませんが、実際には「教える人の数だけフォーマットがある」と思っています。レッスンは講師の指導方針や授業形態、生徒の目標や学習段階、当事者のライフスタイルなど様々な要素がが組み合わさってできるもの。要点を箇条書きにしたり、時間軸で整えたり、生徒のコンディションを読み取って現場で瞬時に用意したり、、、。どの方法にもその先生が採用している理由があります。

 その中で今の私にあっているのが、「データベースにストックした情報から必要なものを取り出して、流れや時間配分を考えて組み合わせる」という方法です。 要点を書いた「カード」を取り出して、「ふせん」のように並べ替えていくイメージです。ただ、物理的な紙は「消耗する」「紛失する」「煩雑になる」というデメリットもあり、私の性格上運用が長続きしません。また紙は大きさで書く量が決まってしまい、書き換えも面倒。「耐久性があり」「過去の情報を未来に活かしやすく」「書く量に制約がなく」「書き換えが容易」という点で、私はNotionを「ストレスフリーなカード」としてとらえています。

Notionだと、この両方の良さを実現できる感じ。

実態はシンプルなメモ

前回のnoteで「2023年は584個のレッスンモジュールを作りました」なんてカッコつけて書きましたが、要は上のイメージをNotion上でやっているだけなので、実際には「メモを584枚書いた」にすぎません。下の2つの写真はメモの例です。

ふたつ横並びでいいんだけどな、、、(やり方わかんないw)

メモはNotionの最小単位である「ページ」に書かれています。それぞれのページはレッスンで扱う粒度を意識して情報を入れています。たとえば「フォニックス」ではなく「フォニックスSの音」、「学年末テスト」ではなく「教科書Unit9表現復習」といった感じです。

「ページ」には本文を書くスペースと、そのページのカテゴリーや日付などの属性(「プロパティ」と呼ばれています)を付けるスペースがあります。レッスンモジュールDBでは、プランとしてまとめた時の見やすさを考慮して、ほとんどの情報をページ本文ではなくプロパティに書いています。以下はプロパティに持っている主な情報です。

  1. 指導内容の属性:単位名、使用テキスト、カテゴリー、キーワード、所要時間など

  2. 指導手順
    テキストプロパティを5つほどもってベタ打ちしています。レッスンはPDCAの連続なので、ここはアップデートされる頻度が高いです。過去の情報を残したいときだけ、ページ本文に情報を移動させています。

  3. 他データベースとの関連: このページが関係するプラン、教材、生徒情報など
    Notionを使い始めたころは「リレーション」の意味が分からず(注:英語講師w)、上記の情報をすべて1つのデータベースに抱えていましたが、そうすると重複作業や入力ミス、漏れなどが多発します。データの精度は落ちるし、検索性も悪く、Notionでやっている意味がなくなってしまいます。これは所属しているコミュニティ「Notion大学」を主宰されている円谷さんに教えていただいたことなのですが、属性の異なる情報はデータベースを分ける、というのが鉄則なのだそうです。リレーションは、今や私にとってNotionの中でも一番と言っていいくらい好きな機能です。

レッスンプランの中ではレッスンモジュールがこんな風に表示される

ストックしたレッスンモジュールDBに対して、「2024年1月〇日の〇〇クラスで使うものだけ表示させてね」と、抽出をかけてできたプランの例が下の2つです。

だからふたつ横並びでいいんだってば、、、(やり方、、、w)

Notionにはデータベースの見せ方(ビュー)が6種類あり、用途にあった見た目で表示させるという素敵な機能があります。指導現場では1枚で全体を俯瞰できたほうが便利なので、私は「ボードビュー」というのを利用してこのように表示させています。(この見た目が「ブロックっぽい」という点も、「レッスンモジュールDB」と名付けているゆえんです。)

先にお見せした「07A I’ve got 10 yen」「新年の抱負」というレッスンモジュールが、各日・各クラスのプランに利用されていることを示しています。レッスンモジュールDBとレッスンプランDBをリレーションさせることで、情報を重複して持つことなくプランを作成できるところが推しポイントです。

おわりに

今回はここまでです。
最後までお読み頂きありがとうございました!日々のレッスンは小さなPDCAの連続です。レッスンを通して日々獲得する知識と経験をNotionを使ってアップデートしていきながら、子ども達といい時間を作れるよう今年も歩み続けたいと思います。

次回以降も、レッスンモジュールDBに関連づけられた他のDB(レッスンプラン、教材、生徒情報)について紹介していきたいと思います。


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