トマ・ピケティ、コロナについて語る

「ねぇ、それ、フランス語なの?」
「ん~ん。フランス人が英語をしゃべってるの。ピケティさんだよ」
「ピケティさんって、トマ・ピケティ?」
「うん、そう」

何の会話かというと、昨夜のこと。
私がYouTubeでアメリカのニュース風刺番組"Daily Show"を見ていたら、
横で聞いていた主人が、英語でなくフランス語の放送だと思ったそうです。
(番組の司会者は、自伝小説"Born a Crime"の著者でもあるTrevor Noahさん。南アフリカ出身。
頭の回転が速くて、賢いトークができる方ですね。)

★Thomas Piketty - Why Capitalism Must Be Reformed | The Daily Social Distancing Show
https://www.youtube.com/watch?v=XtahuPcsNVM&t=375s

この番組には、これまで様々な人がゲスト出演してきましたが、
この回は"social distancing show"とのことで、トマ・ピケティ氏と電話会議するという内容でした。
ピケティ氏は、フランス出身の世界的な経済学者で、あのベストセラー『21世紀の資本』の著者。
(主人は読んだそうですが、私は未読。分厚くて難しそうな本なので、あれを読んだ主人や周りの友人達を尊敬しますね😵)

もちろん、ピケティさんは流暢な英語を話しますし、話の内容も言葉の選び方も非常に知的で深いのですが、
彼のフランス語の訛りが強く、実を言うと私は最初、彼が何を言っているのか、ほとんど分かりませんでした😅 
例えば、hospital(病院)の発音が「オスピタ~~ル」となる感じですね。
番組を3回見て、やっと全貌が掴めたのです。

この番組でピケティさんが言っていることを要約すると…
「今回のコロナ禍で、世界中で貧富の格差がますます拡大している」
「最悪のシナリオは、あなたの国のトランプ氏や、私の国のルペンのような政治家が、外国人排斥運動を始めること。私はそれを最も恐れています。それだけは絶対に避けなければいけません!」

淡々と研究結果や客観的事実を述べるだけでなく、社会のあるべき姿を必死に模索している彼の姿勢がうかがえて、良いトーク番組でした。
良い質問をバンバンぶつけるTrevor Noahさんも天晴です!

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