14歳の長洲未来に感じた可能性。

先日『17歳の浅田真央と14歳の長洲未来』というコラムをnoteに書いた。書いていたら、真央ちゃんよりも長洲選手とキャロライン・ジャン選手の方に焦点が当たり過ぎたなと感じたので、14歳の長洲未来に感じた可能性というものをもう一度書いてみようと思った。

私が長洲未来選手のことを知ったのは、2010年に開催されたバンクーバーオリンピックである。多くの日本人が長洲選手を知ったのはこの時ではないだろうか。

私が、14歳の長洲未来選手を見たのは、スカパーで放送されていた、2007年の「日米対抗フィギュアスケート」である。そのため、後だしじゃんけん的な話なのだが・・・。

長洲選手は、2007年度全米ジュニア選手権で優勝した。そして、初めての国際大会になった、世界ジュニア選手権でキャロライン・ジャン選手に続いて2位となり注目された。「日米対抗フィギュアスケート」はジュニアとして出場した。そこでの長洲選手は、日米の女子選手のなかで、一番輝いていた。

この時点で、バンクーバーオリンピックに近い存在と思われていたのは、長洲選手よりも、キャロライン・ジャン選手である。

なぜなら、キャロライン・ジャン選手は、世界ジュニア選手権だけでなく、ジュニアのグランプリファイナルでも優勝していたからである。2007年の「日米対抗フィギュアスケート」では、真央ちゃんのライバルになるのではといわれていた。

この年、シニアデビューをしたキャロライン・ジャン選手は、グランプリファイナルにも出場しているのだが、「日米対抗フィギュアスケート」では、全く良さが感じられなかった。確かに、スピンの回転は速く、スピードは感じられるのだが、シーズン初戦ということもあり固さが目立った。長洲選手は、のびのびと楽しそうに滑っていたのだ。

14歳の頃の長洲選手は、まだ小柄で華奢だったということもあり、可憐さが感じられた。フィギュアスケートは、技術だけでなく、芸術性も競うスポーツである。スピードだけでなく、美しさも大事なスポーツといえる。テレビで見ただけではわからないこともあるが、「日米対抗フィギュアスケート」のキャロライン・ジャン選手は、長洲選手の滑りほどは美しくなかった。

『17歳の浅田真央と14歳の長洲未来』を書いた時に真央ちゃんのジャンプがとても美しかったと書いたが、美しさは人を魅了する。「日米対抗フィギュアスケート」の長洲選手は美しかった。それが、14歳の時の長洲未来に感じた可能性である。

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