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「Clubhouse落ちないコツ教える部屋」のモデレーターがVPN接続について語る。

2021年1月末ごろから日本でも音声SNS「Clubhouse」が少しずつ有名になりはじめ、僕も1月28日にとある方の紹介でユーザー登録できました。

日本では割と早い段階でアプリに参加できたと思いますが、その後ユーザーが増えるにつれて、特に21時ごろから深夜にかけてルームの挙動が不安定になることが増えました。

具体的には、少数人のルームでルームから退出されたり、モデレーターが退出させれた場合は、ルーム自体に参加できなくなったりすることが増えてきました。


ここからは、VPNの拡散についてご説明します。

情報の入手からルーム作成まで

2021年2月3日に、とあるルームで「VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)」で日本以外のサーバーに接続すると、接続が安定するという情報を手に入れました。

私も接続の不安定さに悩んでいましたし、遅かれ早かれ誰かが拡散するだろうと思い、23時ごろに「Clubhouse落ちないコツを教える部屋」というルームを作成しました。

普段はライターをしているので、ITリテラシーの低い方が参加しやすい短くキャッチーなタイトルを付ける工夫をしました。割と成功だったと思います()


ルームの作成から拡散まで

ルームを作成してすぐに1人目のユーザーの方が入ってくださり、アプリの名称とVPNの設定方法をお教えしました。そこから、ルームに参加するユーザーの方が続々と増えはじめ、最終的には620人以上の方に参加していただけました。


ただVPNの方法を紹介するだけでなく、ほかのユーザーの方からのご質問に答えたり、僕よりネットワークについて詳しい方に補足して頂ければと思い、Raised Handsをしてくださった方は全員Speakersに設定しました。(結構しんどかった笑)

僕が予想していた通り、途中からネットワーク関係に詳しい方やエンジニアの方が参加してくださり、基本的には僕が質問に答えて、詳しい方が補足してくださるという形で有益な議論ができました。


ルームを開いて最初の1時間ほどは、新しいユーザーがとっかえひっかえ参加されるので、5分おきくらいにVPNの設定方法について紹介しながら、スピーカーに設定しながら、質問に答えていました。(正直かなり疲れました笑)


ご紹介した内容と詳しい説明

今回ご紹介したのは、「VPNネコ」というアプリを使って、接続するサーバーを日本からアメリカ(もしくは日本以外の別の国)のサーバーに切り替えることで、接続を安定させるというものです。

VPNは「バーチャル・プライベート・ネットワーク」の略です。通常は、自分が住んでいる国の近くにあるサーバーに自動的に接続されますが、アメリカやヨーロッパなど、接続先を海外の任意のサーバーに変更することができます。


「LINE・Facebookなどのサービスを中国国内で使用できないので、日本のサーバーにVPN接続して利用する」といった使い方もあります。

※ 2月3日の深夜にエンジニアの方がルームに参加してくださり、VPN接続することで接続が安定すること因果関係は認められないとご意見をいただきました。

平日の晩なのでユーザー数がそこまで多くない点、Clubhouse側が対応するサーバーを増強した可能性、VPNネコが拡散され始めたタイミングでユーザーが減った可能性などが考えられるとのことでした。


VPN接続のリスクについて

VPNは「トンネルを掘る」という言い方もするそうですが、インターネット上で他の人に見られない通信ができる機能なので、セキュリティ上の危険は低いです。(リスクがゼロとは言い切れませんが)

👇こちらのサイトも参考になりそうです。

加えて、VPNネコのアプリは開発者さんの顔が見えないので、アプリをインストールすることで端末の情報が抜かれる可能性もあります。

ただ、これに関しては今回のアプリに限らずどのアプリにも言えることなので、あまり心配しなくても大丈夫かと思います。

ルームでは、VPNの説明・危険性などを定期的にアナウンスしながらアプリの利用方法を紹介していましたが、アプリ名だけ聞いた方が別ルームに参加して拡散される様子が見受けられました

きちんとご自身でリスクを理解した上でご利用いただくことが好ましいので、そのTENGA心残りではあります。


ルーム内でいただいたご質問

今回、大勢の方に参加していただき、ネットワークを生業としておられる方に他の参加者の質問に答えて頂きました。そのなかで、気になったものをピックアップしていくつかご紹介します。


・モデレーターが多数いる場合、データ通信容量は増えるか

サーバーの負荷を減らすため、リスナーとスピーカーで処理を変えているという情報があるが、スピーカーが増えるとマイク・スピーカー双方のデータのやり取りが必要なので、通信容量は増える。

・日本で接続が不安定だからという理由で、アメリカのサーバーに接続することに、倫理的な問題はないのか。

通常は端末に近いサーバーが指定されるが、別サーバーを利用してはいけないというClubhouseの規約は無いため、問題はない。

・ユーザーが一斉にVPNネコを入れると、VPNネコのアプリが重くなる可能性はあるか

VPNはアプリをインストールした各端末で処理が行われるので、一斉にアプリを入れることでアプリ自体の挙動が不安定になることはない。

・VPNを使うことでデータ通信容量は増えるか

VPNでは、データを保護するために追加の情報(データ)が通信されるため、データ通信容量が増える可能性がある。

・VPNを使うことで端末に負荷がかかるか

通常の接続よりデータ通信容量が大きいため、バッテリー消費が早まったり、端末によってはアプリが落ちたりする可能性がある。


まとめ

今回、最終的にVPN接続によってサーバーの不安定さが改善するかどうかは不明であるという結論に至りましたが、今後、利用者が増える土日の晩に海外サーバーに変更して、接続が安定するかなども検証したいと思います。

参加してくださった皆さん、質問・回答してくださった方、ありがとうございました。

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