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【番外編】タイトル(BIG1)を獲得して

優勝した時のリアルな感情

最終半荘のオーラスの3件リーチを制して優勝した。
はじめてのビックなタイトルを獲得した。
人生で一番嬉しかった。
早稲田に合格した時よりも、英語ディベートで全国優勝した時よりも、
最強戦2022のプロ予選で優勝した時よりも、嬉しかった。
最強戦の時は、やらかしながらの優勝だったので心から喜べなかった。
今回は自分で掴みとった勝利だった。ちょっとだけ涙もでた。
嬉しくて涙が出たのは人生ではじめてだった。

自分はもともとは麻雀も強くなかった。
リーグ戦も4年間で2つしか昇級してないし、もっと上にいる同期もいた。
リーグ戦を除くと、麻雀は優勝しないと負けだ。
最強戦のプロ予選は優勝できたが、それ以外はずっと負け続けていた。
関西のリーグ戦にも意気揚々と参戦していたが、3年間昇級なし。
目無しなのに、最終節に東京から大阪に行くこともあり、
本当にきつく。心もおれそうになったこともある。
4年間、体調不良や自分の都合で対局を一回も休んだこともなく
地方でも日程が許す限り諦めずに出続けた。
強いと言って貰えたことはないが、
「どこにでもいる」とよく言われていた(笑)

優勝してすぐに思ったのは、
「B1リーグへワープできる」、「賞金100万円ゲット」だった。


D1からB1へ行けるのは本当に大きい。
普通にやっていたらB1へ行くのに何年かかるかも分からない。
A1は配信もされているし、自団体のトップリーグなのでメンバーは分かるが、正直B1リーグに誰がいるかも分からなかったので、メンバーを確認した。凄いメンバーで、その中に自分が入る実感はまだ湧かない。
自分が一プロ歴も浅い。
(自分にはまだ上すぎて把握してなかった)

あまり、賞金の話をしているプロを見たことがないが、
常にギリギリの生活をしている私には、賞金100万円は本当に大きい。
ちょっとだけ借金返して、投資にまわす予定です。

私は会社員をしているのだが、100万円あれば3か月は働かなくても大丈夫なので、できることなら3か月休職したい。(笑)
当然そんな自由に休めるわけないので、一生懸命働きますww

優勝後(当日)

その日は対局メンバー・解説の三原さん・麻雀連合の方々と打ち上げに行った。対局者のむくさん、石原さん、品川さんもいらっしゃって悔しいはずなのにおめでとうと言ってくださった。
正直、もしも自分が負けていたら、打ち上げに行けてたかも分からない。
3人は人間も出来ていると素直に感じた。
もしもいつか自分がそういう立場になった時に、
打ち上げには行って、勝者には「おめでとうと」としっかり言えるようになろうと思った。


ちなみに普段の対局後は、爆食いをしているが、今回はお酒を飲んだので、
ほとんどご飯は食べていない。お酒とご飯を両立できないタイプです
お酒の場で全然ご飯を食べなかったら、
有名女流に「何のために太ってるの?」と言われたこともあるwwww

通常時はこんな感じです。マックですら2000円かかります。
食費も凄いかかるので100万円は本当にありがたい。

帰りの電車の中では、ひたすらエゴサをしていた。
最強戦で少し知ってる方もいたので、
今回は反響も多く頂けて嬉しかったです。
疲れ切っていて、お酒も飲んでいるのに興奮して全く眠れなかった。
対局を朝まで見返してました。

優勝後(次の日以降)

前日、朝まで起きていた私は当日は普通に仕事だった。
タイトルを獲得したからといって、会社は休みにならない。。
営業をしており、3月は繫忙期でめちゃくちゃ忙しい。。
心の中では「BIG1なんだから、休ませてくれ」と思いつつ・・

少し大変だったのは対局の日程調整だった。
もともとはDリーグの日程で組んでいたものが、
Bリーグで組みなおす必要があった。
4月はマスターズ、風林火山、クラシック、新人王戦、リーグ戦、fuzzカップ等、対局スケジュールがびしっりだったので、大変だった。

タイトルを獲得すると各タイトル戦のシードも貰える。
次の日に早速、3つのタイトル戦のシードの連絡があった。
急に立ち位置が変わって、自分でも混乱していた。(笑)

また、関係者にタイトルも獲得したので麻雀最強戦に出してくれないかというお願いの連絡もした。
出れるかは全く分からないが、チャンスがあれば出たい。

最後に

タイトルを獲得して、本当に競技麻雀の人生が変わりはじめている。
たくさんのチャンスがまいこんでいる。

人はすぐに忘れる。
特にまだまだ無名な私のことなんてすぐに忘れられてしまうと思う。

このまいこんできたチャンスを何としても死ぬ気で活かさないとならない。
この1年が本当に大事で、タイトルを獲得してからずっと、
ワクワク、ドキドキしている。
怖いがこんなエキサイティングな感情を抱けてまさか30歳の人生が、
こんなにも楽しいとは思わなかった。
雀王までも最短で3年。
少しばかり、私のことを気にしてくださると嬉しいです。


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