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カタール滞在記⑤マイ・ファースト・ワールドカップ

こんばんわ、しもだです。
今日もドーハは30℃を超え、暑い日を過ごしておりました。そして、ただいまハマド国際空港に到着。

いよいよドーハを発つ日が来ました。

カタールとお別れの日

長かったようで短かったような。
最初は2週間なんて絶対ホームシックになるわーなんて思っていたけど、案外慣れてしまえばなんて事なく、あっという間の日々でした。

最終日はお金持ちの街「ザ・パール」でショッピング。高級車しか停まってない…
最後の最後に中東料理も堪能

というのも11月は毎日のように試合を観に行ってましたし、現地観戦がなくてもファンビレッジでパブリックビューイングを観ていたので、本当にこの2週間はワールドカップ漬けの日々でした。

疲労もエグかったです。試合はいくらでも観れるんだけど、問題は現地までの道のり。
会場は交通整備がしっかりしていて、バリケードに沿って大回りして歩くので最寄りの駅からスタジアムまで2〜3km歩きます。これがかなり足腰にきて、特に22時キックオフを試合を観た後に大混雑のメトロに乗って帰る日はベッドにバタンキュー。駅からファンビレッジも2km離れているし、1日平均7〜8kmは歩いているので青森県民にはツラタン・イブラヒモヴィッチでした。

メトロの入り口まで1時間以上待つときもありました

観た試合を振り返ってみる

さて僕にとって初めてのW杯観戦でしたが、自分がスタジアムで観た試合を振り返ってみました。以下ダイジェストにて。

たくさん観たなー

1. England vs Iran(6-2)
11/21 Khalifa International Stadium
自分にとっての開幕戦。ボールを失わない・球際に強いイングランドの良さが存分に出ていた試合。ラッシュフォードはんぱない。

2. USA vs Wales(1-1)
11/21 Ahmed bin Ali Stadium
前半はアメリカペースも、ウェールズは後半ベイルの活躍でドロー。アメリカの声援がすごくて、みんなでUSAコールしたのも良い思い出。

3. Argentina vs Saudi Arabia(1-2)
11/22 Lusail Iconic Stadium
憧れのメッシを観に来たつもりが、まさかの神展開に。スタジアムが揺れるほどの歓声と熱気に包まれたあの瞬間はきっと忘れられないだろう。でもメッシを生で観られて最高だった。

4. France vs Australia(4-1)
11/22 Al Janoub Stadium
立ち上がりにオージーが先制して面白くなるか、と思いきやさすが優勝候補・フランス。エムバペが異次元で、圧倒的なスピードと正確なドリブル&キックで今大会の主役になると確信。

5. Germany vs Japan(1-2)
11/23 Khalifa International Stadium
我らが日本の初陣。一方的な展開&先制点を決められたときはもうダメかと思ったけど、後半出場の選手が躍動、数少ないチャンスをものにする勝負強さよ。ドイツ相手に逆転勝利は日本だけでなく世界に衝撃を与えたはず。試合後はとりあえずみんなで踊り狂いました。

6. Belgium vs Canada(1-0)
11/23 Ahmed bin Ali Stadium
拮抗した好ゲーム。前半の失点が悔しいカナダだけど、フィジカル強いし良いサッカーしてたなー。後半はデ・ブライネがすごすぎてずっと観てました。この日は席がピッチと近くて大興奮。

7. Brazil vs Serbia(2-0)
11/24 Lusail Iconic Stadium
ネイマール!を観に来たつもりが、この日のヒーローはリシャルリソン。2点目のバイシクルは暫定ながら大会ベストゴールなのでは…。ブラジルは個の技術もコンビネーションもすばらしく、穴が見つからない優勝候補。

8. Netherlands vs Ecuador(1-1)
11/25 Khalifa International Stadium
早々の先制点にオランダが圧勝かなと思いきや、エクアドルが予想外に強い。南米らしいフィジカルの強さとスピードも早くてオランダを翻弄し、逆転してもおかしくなかった展開。

9. Japan vs Costa Rica(0-1)
11/27 Ahmed bin Ali Stadium
あまり思い出したくない試合。勢いそのままに勝ってくれると信じていたが、引いて守るコスタリカを最後まで崩せず、逆にワンチャンスをものにされる最悪な展開。さすがにこの日は凹みました…。

10. Croatia vs Canada(4-1)
11/27 Khalifa International Stadium
カナダが早い時間帯に先制点をあげる波乱の展開ながら、自力で勝るクロアチアが手堅く勝利。目立たないけどモドリッチが良い仕事をしていて、特に後半は効果的なパスを散らしていたなー。

11. Portugal vs Uruguay(2-0)
11/28 Lusail Iconic Stadium
憧れのロナウド観られて最高!の他にもポルトガルは完成度が高く、よく連動したパスサッカーで観てみて気持ちが良い。一方ウルグアイはカバーニとスアレス観られて良かったけど、この日はちょっと精度を欠いたかな。

12. Japan vs Spain(2-1)
12/1 Khalifa International Stadium
運命の最終節。ドイツ戦と同じように圧倒&先制されたときは終わった感ありましたが、後半にドラマが待ってました。あんなに攻められていても勝ってしまうんだからサッカーって本当に面白いなと実感。でも、なんでこのチームがコスタリカに負けたのか未だにわからない…。

いやー、めちゃくちゃ観たな笑
パブリックビューイングと合わせるとグループステージだけで25試合くらいは観たかなと思います。

驚くべきは見応えのある試合が非常に多いというか、(日本 vs コスタリカ以外は)他国のサポーターでも楽しめる名勝負だらけだったのではと。特に日本、オーストラリア、韓国のアジア3カ国がベスト16に入ったのは快挙であり、いわゆるジャイアントキリングが発生したゲームが多かったと思います。

そしてレジェンドたちのスーパープレーの数々。今回カタールW杯に行こうと決意したのは、メッシ、ロナウド、ネイマール、モドリッチ、デ・ブライネ、スアレスなどなど、世界的なスーパースターたちも30代になり、国際舞台で彼らが観られる最後のチャンスだと思ったからです。特にメッシやロナウドは全盛期の動きとは少し違ったかもしれませんが、ベテランならではのチームを助けるプレーに徹している姿に心打たれました。

まだグループステージが終わったばかりですが、W杯の醍醐味はGSにあると思うんですよね。FIFAランクの下位チームが強豪チームに健闘したり、勝っちゃったりする波乱の数々。
そういう意味で今大会のグループステージは、過去大会と比較しても最高に盛り上がったのではないかと思います。特にアジアチームにとっては。

カタールがW杯の街に

試合と同じくらい興味深かったのは、開催地であるカタールがW杯に染まるというか、世界中の人が集まり、カタールをめちゃくちゃ楽しんでいる姿が毎日のように見れたことです。

それぞれのサポーターやスタッフが場所を選ばずチャントを歌い、楽器を鳴らし、他の人を巻き込んで笑い合っている姿は世界共通で、フットボールの偉大さ、影響力の大きさを感じます。

どこにいてもW杯の情報で溢れる街。カタールのW杯仕様は素晴らしかった
メトロで突然歌い出すセネガルサポーターの皆さん
「Metro, this way!」でお馴染みのスタッフの皆さん
日本勝利後のDJブースにて

そして日本の躍進により、日本人はもちろん、外国人も日本のユニフォームを着て盛り上がる姿を見て誇らしくもなりました。

TVメディアの生中継に移るサポーターたち
ドイツ戦後。誰が仕切るでもなく気がついたら周囲で撮影大会がはじまっていた


日本のサッカー史に残る試合をこの目で観られたことはもちろん、W杯ならではの交流を楽しめたことが一番嬉しかったかな。

ここに来れて本当によかった。

日本に帰ります

フライトの時間が近づいてきました。

仕事がなかなか落ち着かず、結局現地でも仕事していたけど、充実した毎日でした。

ファンビレッジで洗礼を浴びたり、タクシーの運転手にぼられたり、泥棒に入られそうになったりしたけれど、それも全部良い思い出です。

カタールW杯と、W杯で出会った人たちとの2週間を忘れません。


それでは日本に帰ります!
これからの日本の決勝トーナメントの躍進は日本から見届けます。
しょうもないブログでしたが、お付き合いいただきありがとうございました!