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今更聞けない!「mix」のあれこれ~コンプ(compressor)~

みなさんこんばんは。tsubasa.addことつーちゃんです。

本日はコンプについてのお話です。

コンプとは

コンプレッサーとは、音を圧縮するものです!とよく説明されますが、音の圧縮って何でしょう?
簡単に言えば、「ピークを潰す」ということです。
声というのは振動を空気に伝えることで、音として人の耳に届きます。
ですから、音量は一定ではありません。
そこで、コンプレッサーというエフェクトをかけ、適切に処理することで聞きやすい音源に仕上げることが出来ます。

コンプレッサーの用途


1. ダイナミックレンジのコントロール: コンプレッサーは、音声や音楽のダイナミックレンジ(最も静かな音から最も大きな音までの範囲)を制御するために使用します。特に、ライブ演奏や音楽制作において、音量の急激な変化を抑えるのに役立ちます。

2. ピーク制御: 音のピーク(突然の音の増加)を制御するために使用されます。これにより、音のクリッピングやディストーションを防ぐことができます。
これが前述した内容ですね。

3. 音の持続性の向上: コンプレッサーを使用することで、音の持続性を向上させることができます。特に、ドラムやベースなどのパーカッション楽器や、ヴォーカルの処理によく使用されます。

4. 音のミキシングとマスタリング: 音楽のミキシングやマスタリングにおいて、コンプレッサーは個々のトラックや全体のミックスに対して使用され、音のバランスやプレセンスを向上させます。

コンプレッサーには、しきい、ratio、attack、releaseなどのパラメーターがあり、これらを適切に調整することで、様々な音響効果を得ることができます。


コンプレッサーの種類

コンプレッサーには、デジタルとアナログの2種類があります。デジタルコンプ(Digital Compressor)とアナログコンプ(Analog Compressor)両者にはいくつかの違いがあります。

1. **処理方法**:
  - デジタルコンプ: デジタル信号を処理するために、デジタル信号処理アルゴリズムを使用します。
  - アナログコンプ: アナログ回路を使用してアナログ信号を処理します。

2. **サウンド特性**:
  - デジタルコンプ: 基本的には正確で安定した処理が行われますが、一部のユーザーはデジタル処理のクリアネスが好ましいと感じる一方で、他のユーザーはアナログのウォームさや特性が欠けると感じる場合があります。
  - アナログコンプ: 特有のウォームさや色調があり、アナログ特有の柔らかさや豊かさをもたらします。また、高負荷のシグナルに対しても柔軟な反応を示すことがあります。

3. **価格**:
  - デジタルコンプ: 一般的には比較的手頃な価格で入手可能です。ソフトウェアプラグインとして提供されることが多いため、ハードウェアよりも費用がかかりにくい場合があります。
  - アナログコンプ: ハードウェア機器として提供されることが一般的で、高品質なコンプレッサーは価格が高くなる傾向があります。

どちらのタイプのコンプレッサーを使用するかは、使用目的や好みによって異なります。一部の音楽プロデューサーやエンジニアは、アナログコンプの特有のサウンドや操作感を好み、他の人はデジタルコンプの正確さや柔軟性を重視する場合があります。


コンプレッサーを使用する際の注意点


コンプレッサーを使用する際に注意するいくつかの重要なポイントがあります。

1. **しきい値の設定**:
  コンプレッサーのしきい値を適切に設定することが重要です。しきい値は、音量がどのレベル以上でコンプレッションがかかるかを決定します。音源の特性や音楽のジャンルに応じて適切なしきい値を設定しましょう。
適切に設定してあげないと、オフボに対して声だけ浮いたような聞こえ方になります。


2. **比率の調整**:
  コンプレッサーの比率は、どれだけのレベルの音をどれだけのレベルまで抑制するかを制御します。適切な比率を設定して、自然なサウンドを保ちつつ、音のダイナミックレンジを調整しましょう。

3. **attackTimeとreleaseTime**:
  attackは、音がしきい値を超えた際にコンプレッションがかかり始める時間を指します。releaseは、音がしきい値を下回った後にコンプレッションが解除されるまでの時間を指します。これらのパラメーターを調整して、自然なサウンドを維持することが重要です。
コンプレッサーの値の中でいちばん難しいです。。

4. **ミキシングとマスタリング**:
  コンプレッサーを使用する際には、ミキシング段階とマスタリング段階で異なるアプローチが必要です。ミキシングでは、各トラックのコンプレッションを個別に設定し、バランスを取る必要があります。マスタリングでは、全体の音楽にコンプレッションをかけて一貫性を持たせることが重要です。

5. **イコライザーとの組み合わせ**:
  コンプレッサーを使用する際には、イコライザーとの組み合わせも考慮する必要があります。イコライザーで周波数帯域を調整し、コンプレッサーでダイナミックレンジを制御することで、よりバランスの取れたサウンドを実現できます。

これらのポイントを考慮しながら、コンプレッサーを使用して音楽や音響を処理することで、より良い音になります。


少し専門的な用語やお話になりましたがいかがでしょうか?
今回はここまでにしましょう!

最後まで読んで頂きありがとうございます。
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