見出し画像

裸踊りと桃太郎から考えるリーダーシップ。リーダーに必要な3つのこと

今回は、リーダーシップについてです。

1人のバカがリーダーになる時

リーダーが成立するためには、リーダーについていくフォロワーの存在が必要です。

これを的確に説明しているのが、TED の「How to start a movement (社会運動はどうやって起こすか) 」です。

3分ほどのプレゼンで、リーダーとフォロワーについて見事に説明するプレゼンです (動画自体は5分ですが、プレゼンは3分です) 。


プレゼン内容を一言でまとめると、「最初のフォロワーの存在が1人のバカをリーダーへと変える」です。

プレゼン内で紹介される動画では、野外で男性が上半身裸で1人踊っているシーンから始まります。傍から見ればクレイジーな人にしか見えません。

ターニングポイントは、別の1人がダンスに加わった時でした。

次第にダンス参加者が増えていき、我先にと次々に人々が踊りの輪に参加していきます。始めは1人で踊っていたところに、フォロワーがついた結果、裸踊りを始めた男性はリーダーになったのです。

リーダーとフォロワーの視点で見る桃太郎

行動開始した時点では1人でも、その後にフォロワーがつくとリーダーになります。

おとぎ話の桃太郎について、リーダーとフォロワーの視点で見てみます。

桃太郎のあらすじは、桃太郎は人々を苦しめる鬼ヶ島の鬼を退治するために旅立ちます。途中、犬・猿・きじを仲間にします。

桃太郎たちは、鬼ヶ島の鬼を退治し、鬼たちが人々から奪っていた財宝を持ち帰ります。桃太郎は、おじいさんとおばあさんと幸せに暮らすという話です。

鬼退治に出かけると決意した時点では、桃太郎は1人でした。鬼退治をして平和な世の中にするという桃太郎のビジョンと、キビ団子というインセンティブもあり、犬・猿・きじというフォロワーが生まれました。

桃太郎はビジョンとミッションを示し、2匹と1羽が共感しフォロワーになり、桃太郎はリーダーになったのです。

リーダーに必要な3つのこと

ここからは、どうやってリーダーシップを身につけていけばよいかを考えます。

私が思うリーダーに求められる要素は、以下の3つです。

リーダーに必要なこと
・構想力
・決断力
・人間力

以下、それぞれの補足です。

[リーダーに必要なこと 1] 構想力

リーダーとは目標やゴールという未来に向けて先導する人です。

いかに未来という夢をなるべく鮮明に、具体的なビジョンとして描けるかが大事です。未来を絵にするためには、その未来が自分の中で見えていないといけません。他の人には見えていないものがリーダーとなる人には見えている必要があります。

描いた絵を自分だけで終わらせずに、人々に示し、何度でも語ることが大事です。人々にはまだ見えていない、まだ気づいていない未来なので、始めは受け入れられないかもしれません。始めは単なるバカに映ることもあり得えます。

未来を示し続け共感してくれるフォロワーが生まれれば、1人の夢が皆の夢になります。その人はリーダーになります。

[リーダーに必要なこと 2] 決断力

誰が考えても答えが1つしかないような場合はリーダーは特に不要です。答えのない状況こそ、リーダーが必要になります。

大事な決断を迫られる場面では、A か B で甲乙つけがたいものです。50 : 50 なものを 51 : 49 と見極め、決断できるかです。選ばない選択肢をいかに捨てられるかです。どれだけ腹をくくれるかがリーダーには求められます。

[リーダーに必要なこと 3] 人間力

どこか人を惹きつけるなど、魅力的な人間であることもリーダーの大事な要素です。

リーダーとはフォロワーという存在がいてはじめて成立します。フォロワーの立場から見て、この人ならついて行っても良いと思える人間力があるかです。

人間力と一言で言っても多様です。未来を語ること自体が魅力的に映る、始めに起こした行動がフォロワーを惹きつける、大事な場面での決断や責任感、人々を明るくさせるユーモア、うそをつかない誠実な態度です。

自らの人格を高めるだけではなく、まわりの仲間にもベクトルが向けられるかです。理解し、信頼し、感謝の気持ちを抱く・感謝を伝えることです。

リーダーシップの三段階

リーダーシップとは、プロセスを3段階に分けることができます。

リーダーシップの三段階
・行動を起こすという自分自身をリードする
・フォロワーとなる人を巻き込んでいく
・共感してくれたフォロワーを未来に導いていく

大事なのは、まずは自分で第一歩を踏み出す勇気です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?