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理想のチームになるための、チームビルディング議論の論点をご紹介

今回は、組織やチームをどう強くするかの組織開発についてです。

チームビルディングの仕事

前職の会社で所属するチームメンバーと、今後のチームのあり方と個人キャリアを議論したことがあります (数日間に通常業務を離れて集中的に時間を取りました) 。

最終的なゴール設定は、チーム全体でやるべきことの優先順位を明確にすることでした。

論点の全体像は以下でした。

チームビルディング論点の全体像
・我々の顧客は誰か
・現状認識
・理想とするチームのあるべき姿 (ビジョン・ミッション・提供価値など)
・どうすれば理想を実現できるか

以下、それぞれについてご説明します。

[論点 1] 我々の顧客は誰か

議論の始めの論点は、自分たちチームにとっての顧客は誰かです。顧客は大きくは社内と社外です。

社内の顧客とは、特に密に仕事をする例えば営業部、マーケティング部、製品開発部です。マーケティング部には、法人向けと一般消費者向けの2つに分かれます。

社外の顧客は、営業部の先にいる大手企業、法人向けマーケティングチームが担当する代理店です。

自分たちの顧客は誰かを明確にし、どういったビジネスやマーケティングの問題を抱えているのかを把握します。問題のうち、自分たちが解決できるのはどれかを絞ります。

[論点 2] 現状認識

自分たちの状況を、今ある環境も含めて現状認識をします。

特に何が問題なのかです。本来やるべきことに対して、できていないことは何かです。

現実に冷静に向き合うことによって、この後の議論である、自分たちはどこを目指すのかを生産的に話すことにつながります。

[論点 3] 理想とするチームのあるべき姿

チームの理想とする状態を、以下について設定します。

チームの理想を描く要素
ビジョン:顧客にどうなってほしいか。理想とする顧客のあるべき姿
ミッション:ビジョンを実現するために自分たちは何をすべきか
提供価値:ミッションを実行することによって、顧客にどんな価値が提供されるか。顧客にとってビジネス上のうれしいことは何か
コンピテンシー:提供価値をもたらすための、自分たちの専門性は何か (提供価値の源泉は何か)

同じことを、チームメンバーの個々人でも設定します。

チームとしてのビジョンと個人としてのビジョンは、必ずしも全く同じ必要はありません。ミッションや提供価値も同様です。

各メンバーの提供価値の総和がチームの提供価値になります。組織としての理想は、各メンバーそれぞれの提供価値により、お互いの足りないところを埋め合ってチームができている状態です。

[論点 4] どうすれば理想を実現できるか

ビジョンやミッション、提供価値を理想として描き、あらためて現実とのギャップを見ます。理想に対して、何が足りていないのかです。

チームでの組織として、個人レベルでも何が足りていないかです。ビジョン、ミッション、提供価値、コンピテンシーのそれぞれで、理想と現状を整理します。

次に、どうすれば理想を実現できるかを考えます。

具体的には、コンピテンシーとなる自分たちの専門性は、現状で十分なのか、新しいコンピテンシー項目が必要かどうかを見極めます。専門力を高めるためにお互いの専門分野を教え合うなど、各自のビジネスキャリア形成と、チームがどう成長するかです。

望ましいコンピテンシーを築くことができれば、顧客により高い価値を提供できます。ミッションを通じて、顧客にこうあってほしいというビジョンの実現を目指します。

まとめ

今回は、チームビルディングの論点をご紹介しました。

チームビルディングの論点
・我々の顧客は誰か
・現状認識
・理想とするチームのあるべき姿 (ビジョン・ミッション・提供価値など)
・どうすれば理想を実現できるか

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