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#現代仏教物語

Dungeon of Dark rain(詩)

降りしきる雨、雨
どしゃぶりの雨
昼なのに
降り注ぐ
深淵の雨

原因不明の
呪いの病
額から頬をつたう
氷のように冷たい
闇を映す液体

強くなれ
強くなれという歌を
聴いている

僕は強くなれるのか
本当に強くなれるのか
あとどれくらい
心を凍らせば
楽園にたどり着く
一生冬のままなのか

あとどれくらい
自分を信じたら
世界は変わるのか
自分は変わるのか

朝焼けのような紅口から漏れ出す

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Cry baby(詩)

抑圧と衝動
心の奥に押し込めた
熱が
夢の中で吹き上がる

その欲望のほとりで
生まれた温泉街
憧れの人と
デート

混浴らしい
残酷な時計が
チクタク
美しい光景まで
あと少しなのに

崩れていく夢
醒めていく心
やけにはっきり覚えていて
捨てたはずの希望が
白馬となって
駆けめぐる

こいつに乗って
迎えにいかなくちゃ
僕を待つ未来のもとへ
そんな陽気な
誰かさんの声

(小休止)

握りしめ

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フルスロットルヘビーメタル(詩)

紅の神様が
今日も歌を歌っている
彼はなんのために 
歌っているのか
人間の笑顔のため?
神様の笑顔のため?
自然の笑顔のため?
宇宙人の笑顔のため?

誰のために歌っているのか
わからないけど
今日の歌は
俺の胸を撃つような
しびれる歌だったね

僕は無神経だから
無意識に他人を怒らせてしまう
あんまり気にしすぎると
なにもしゃべれなくなりそうだから
ほどほどにするけど
あの人たちみたいに
怒ら

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レモンティー&メロディー(詩)

強い人より
優しい人に

生意気な人より
人の思いをわかる人に

お金持ちで貧困さを馬鹿にする人より
貧しくて無職でも耐えることの
できる真の強さを持つ人に

恋人がいて友がいても孤独な人より
恋人がいなくて友もいなくても
友も少なくても
神と仏と龍神の友となり
真の絆を持つ人に

へし折れそうな心を抱えながら
ひたむきに咲くタンポポよ
一生タンポポとして生きる
それを誰が否定できようか

人の花

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フライドポテンシャル~黄金色に輝く魂~(詩)

凍りついた魂に
熱を少しずつ加えていく

大好きな小説が
アニメ化されるのが
嬉しいような
ムカつくような

僕だけの君でいてほしかった
人生でなんどそう思った
浅い友達のままで
僕は踏み込むことも
できないままで

コチコチの魂に
僕だけの魅力を
加えていく

あたたかな君の声を
聴きながら
僕だけのスキルを
探す旅をする

溶け出す氷を
ぼんやりとながめながら
もれ出す光の翼を
心の目で見つめ

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ホーリーフリーダム~悪魔との戦い~(詩)

決意して
祈って
実行する
そんな
聖なるナイトの
行動なのに
夜のサタンが
笑いながら
邪魔をする

ナイトにサタンが
邪魔をするのは
人類がはじまる時から
決まってることなんだから
あらがえばいいじゃないか

そうとは考えられずに
心が折れかけるナイトをしり目に
今日もサタンはワインを片手に
鼻歌を唄う

だが
今日のナイトは違うぞ
今日のナイトは
ホーリーフリーダム
功徳をまといし
いと強き

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プラウドニューフェイス~ありふれた炎の息~

日に日に重くなっていく心
堕天使の国で悪魔に祈る
そんな錯覚さえ覚える
誰かの信じている
神を信じることのない
迷える命

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フラクタルシャイニング~幸福急行便~(詩)

どうやら僕は旅立つらしい
どこへって
どこか遠いところへさ

別に君と別れる訳じゃないよ
ただ僕が僕で無くなるだけさ

言い間違えた
僕に似た僕になるだけさ

成長するような
心の輝きが増すような
そんな不思議な旅に
これから行ってくる

ところで

世界中の人が
君の恋人みたいになって
君のことを愛してると
言ってくれたら
君はどうしますか

今まで通り
一人の人を愛し続けますか
みんなまとめて

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クロールグロウル~シャドウライト~(詩)

僕は何か努力をしてきたのか
したきもするし
何もしてない気もする

「優れるものだけが愛されていた」
(「ガーネット」Aqua Timezより)

努力してない人間なんて
この世にいるのか
頑張ってない人間なんて
この世にいるのか

毎日僕の肺は何千回と呼吸して
毎日僕の心臓は何千回と脈打って
毎日僕の心は愛されなくて
何度も傷ついて

なあ神様
俺は頑張ってないかい
結果を出すような器用さもない

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