I like you very much

自分というコックローチ(ごきぶり)要素ある者を
好きになってもらおうとして周りを傷つけた。
確かにコックローチが好きな人もいるけど
それはほんのわずかな人で
いつのまにか可愛い猫の仮面を着ていた

そっちの方が生きやすいから
そっちの方がよしよしされるから
そっちの方が多くの人に認められるから
そっちの方が周りを傷つけないから

僕は気づけば、少しは愛されるようになって
すっかり自分は猫だと思うようになった
いつのまにか猫の着ぐるみも着ていた
それでも、六本の足が時々変な動きをして
周りを不快にした

暑いなあ
暑いなあ
なんでこんなに暑いんだろ
自分がコックローチだということを忘れた
猫の形をした何かは
夜うなされて眠れなくなった

六本の足はますます暴れるようになって
着ぐるみを引き裂いた
もれでた僕の足を見て
周りはドン引き
僕はまた孤独になった

結局僕は猫にはなれないのか
全てを思い出した僕は
途方に暮れる

「建設は死闘、破壊は一瞬」
そういう言葉があるが
あれには続きがあると思う

確かに信頼の建設は死闘のように
苦しさを伴うこともあるけど
それはそれで楽しかったから
死闘とは言えないこともある

確かに信頼の破壊は一瞬で
ガシャンって壊れるように見えるけど
その破壊は実は
真実と今まで向き合ってこなかった
時間の積み重ねの結果であって
決して一瞬の結果壊れた訳じゃない
自分の足りないところから
目を背け続けた結果
というより
自分の足りないところを
無理に隠そうとする死闘を続けた結果
無理を重ねた結果
それが破壊を呼び込んでしまった
無理のしすぎは良くなかったな

それでも僕は
このままのコックローチでいるのは嫌だった
一生君に喜ばれない人として
生きるのは嫌だったし
一生多くの人に愛されない人として
生きるのも嫌だった

だから僕は
自分とのつきあい方を学ぶことにする

「別に他人に喜ばれなくても良いじゃん
別に一生多くの人に愛されなくても良いじゃん」

そんな声も聞こえたけど

やっぱり僕は猫がいい
だから僕は猫の着ぐるみを着た
コックローチとして生きていこうと思う

自分が不完全なものだって忘れないように
周りにも本当は変な奴だって知られながら
それでもおどけて見せて
ちょっとかっこよくして
自由を歌って
生きることを心から楽しんで

僕は猫になりたいコックローチなんだ
そのありのままの姿を見せて生きようと思う

もちろんすべての気持ち悪いところを
さらけ出すことはしないし
四六時中醜い姿をさらすことはない

でもさ
そのままの嫌われものとして生きる人には
それはそれで苦労があるわけじゃん
それはそれで周りから石を投げられて
大変な思いをしなければならないじゃん

別に一緒だよ
猫のペルソナ(仮面)をつけて僕は生きる
仮面の中は相変わらず暑いけど
今度小型扇風機付きの仮面が出るみたいなんだ
ちょっとずつ生きやすくなってる
それは誰でも同じだと思う
工夫を続ける人なら誰でも

努力をバカにする人がいる
それはそれで一つの意見だろう
それでも僕は努力をバカにしない
自分の中の美しさに正直であろうとして
自分がもっと美しくあろうとすることの
何が悪いんだ

人から愛されるのは
猫の顔した仮面だと僕は思ってた
でもそれは違った
コックローチみたいな人間だけど
必死に努力して
睡眠不足になるまで
一生懸命仕事をしようとして
遊ぶことも仕事だと思って
遊んで
今の自分を超えたいって
泣きながら頑張って
それでも生きることが楽しくて
みんなが笑ってくれることが楽しくて
仕事をすることが楽しくて
遊ぶことが楽しくて

猫のように自由に
猫のようにかわいらしく

それだけじゃない
猫にはない自由さと
猫にはないたくましさも備えた
獅子(ライオン)の魂を持って生きようとした
その人生が楽しかった

そんな生き方が
魂が
内面からにじみ出てるから
きっと人を惹き付けたのだと思う
たくさんの人から
共感を得たのだと

僕はまた歩き出そうと思う
自分の中の
コックローチみたいな弱さも
猫みたいなかわいさも
獅子のような力強さも
全部抱きしめて
歩いていく

もしも願いが叶うなら
君と歩いていきたい
君の弱さも、醜いところも
君のかわいいところも美しいところも
君の力強いところも賢いところも
今の僕なら
ぎゅっと抱きしめられるはずだから

全てを含めて
前を向こうとする
生きようとする
僕は美しい
君も美しい

きっとこれからも
お互い
気持ちの悪い部分が見え隠れ
すると思う
それでも
二人、ライオンの命を持っていこう
何ものも恐れず
命は堂々と

夏の空みたいに朗らかに
秋の木々のように
自分の色を成長させて
冬の寒い風の中でポッケに
君の手を入れて
春の少し暖かい大地の上で
さくらを見ながら
また夏の夜に花火を見てさ
二人で今度こそ本当の愛を
育もう

そしたら
心の結晶が
現実に現れて
君を美しくする愛の結晶に
宝石になるから

君の指がどんな指をしていても
僕がその指にあった指輪を
作ってあげる

僕は
妙法のジュエリーデザイナーだから
不思議な法則を扱える人だから
プログラミングも出来る魔法使いだから
僕らが幸せになる
色んな奇跡を作れるんだよ
君がいたら
さらにすごいことが出来そうで
ワクワクしてるんだ

だからこれからも
どうぞよろしくね

僕は
君が大好きだ
僕は
自分が大好きだ
君と同じくらい

嫌いなとこもあるけど笑

それでも

好きだ
大好きだ

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