才能の花を開くには(長編詩)

才能がないのかな
一生懸命作っても
売れなかった

僕のことを
必要としてくれる人は
ほとんどいないのかな

どうしたんだい
少年よ
暗い顔して
うつむいて
何か悩みがあるなら
おじさんに
話してごらん

僕が書いた
詩を
ネットで
発表したのですが
誰も買ってくれなかったのです

なるほど
君はクリエイター
なんだね
どれどれ
その作品を
おじさんに
見せてごらん

ふむふむ
なかなか
味わいのある
作品だね
ただ
まだまだ
磨き途中の
宝石の原石といった
ところだな

僕には
才能が
ないのでしょうか

少年よ
才能というのはね
同じことを
2年3年と
つきつめていって
やっと少しキラリと光り

10年20年と磨いていって
はじめてその姿をあらわす
ものなんだよ。

その間に血のにじむような
苦悩と試行錯誤と
長い長い時間が必要なんだ

君は
そんな
20年間を
過ごしてきたかい

いえ
まだまだ
時間が
足りません

君に
皆から認められるような
才能があるかどうか
おじさんには
まだわからない

でもね
君が
才能の種を
懸命に育てていく
年月は
決して無駄にはならない

君が作品を磨いていく過程で
右へ左へ迷いながら

それでも
自分と他人の声を聴きながら
懸命に
自分の脳みそを働かせて
育て上げた

限界マックスまで
努力するという
習慣は

必ず
君の人生と
才能を
豊かにしていく

例え君の作品が
多くの人に
読まれることが
なかったとしても

君の細部に宿る
苦闘した年月の力が
偉大な作品を
産み出してくれる。

僕は
多くの人に
認められたいです。
お金がほしいです。

歴史上の偉大な人間の中には
生きている間に
多くの人に
認められなかった人も
沢山いる

貧乏だった人も
沢山いる

では
彼らは
不幸だったのだろうか

本当に不幸なのはね
認められないことでも
お金がないことでもない

自分の才能を
信じてあげられないこと
それが本当の
不幸なんだよ

たとえ不器用でも
下手くそと言われても
いいじゃないか

なにくそと
努力して努力して
努力する生き方を
示せれば
いいじゃないか

才能ってのは
自分にできることを
貫く中で
自然に心にまとう
力のことだ

自分を信じて
生きていくなかでのみ
才能の花は
開くんだ

才能の花はな
お金によって
開くものじゃない

人を幸せにする
才能の花はな

周りの人の幸せを祈る
毎日と

今の自分よりも
高くにある
遥かな山のいただきを
目指す毎日という

長い長い歳月を
肥料にして
開花するんだ

迷ったときは思い出せ

今日はどれだけ
人のことを
考えることが
できただろうか

今日はどれだけ
自分より優れた
人生の師匠から
学べただろうか

その考え
学んだ時間が
君の人生の
羅針盤に
なっていく

お金を儲けることも
人から認められることも

結局
人の悩みや夢を
解決する力が
あるかないかで
決まる

その力を
日々磨いていけば
いずれ必ず
報われる時が
くると思うよ

わかりました
どれだけ
僕がやれるか
この一生を使って
試してみようと思います

必ず
才能の花を
開かせた
偉大な人間に
なってみせます

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