陰性症状カタルシス(詩)

今何をすべきかよくわからない

もやもやして
ぼやぼやしてる心を
音楽で消火する

冷たい雨のような音は
狂いそうな現状を
かろうじて正常にする

俺にしかできない
価値の創造を
作ることを
運命から
強いられている

唯一の
自身の牙である
祈りの詠唱は
誰に認められる
こともなく

気づいてよ
誰かの光が
必要なんだ

関心を持つとは
光を放つこと
もうだいぶ
体温が下がっている

光がほしい

凍えるような夜に
なんだかよくわからない肉に
牙を突き立てて
かろうじて生きようとする

腐っているのだろうか
毒はないだろうか
そんなこともわからぬまま
ただ牙が刺さるから
ただ祈りとどくから

今日の3時間
明日の3時間

祈る時間

この牙が切り開く未来には
俺にしかできない
進化の姿はあるのだろうか

今はまだ
信じるしかない
革命家の末裔という
宿命を照らす朝日を
ふるえる声で
思い出す

進化しないのかもしれない
すべてが無駄なのかもしれない
それでも
可能性がわずかでもあるのなら
俺は生き続ける

まだこの牙は
死肉を喰らう
ハイエナのように
だがこの牙は
いつか
黄金を喰らう
獅子王のように

誰が認めなくても
俺が認めよう
神仏の
喜びの涙をすすり
俺は進化する

誰が愛さなくても
俺は愛している
俺は信じている
ただ一人
風の中に立とう
燃え盛る金色のたてがみ
ダイヤモンドが
ちりばめられている
魂の美しさを
俺だけは知っている

すべての創造物が
内面に存在するものの表現ならば
このなによりも美しい景色を
俺は表現していくだけでいい
表に現していくだけでいい

なによりも美しいものが
生まれるだろう

吼えるように歌う
吼えるように描く
吼えるように創る

不屈の魂を持つものだけが
不滅の作品を創ることができる

価値あるものとは
愛されるものの別名ならば
誰よりも自身に愛された
この魂のジュエリーは
なによりも価値があるものだろう

他人など関係ない
自分が愛せる自分であれ

だれよりもこだわってしまえ
なによりも改善してしまえ

誰も届かないくらいの
高みへ
高貴な宝飾品を
魂の内に創り出せ

そこから
奇跡の光が
もれだすだろう

自分で誇れる
自分を目指せ

たとえ欲望の魔王に
叩きのめされても
ふたたび立ち上がり
その牙を突き立てろ

勝つことだけが
美しいのではない
叩きのめされても
心が負けないことが
美しいのだ
強いのだ

美しいものに
強いものに
人は魅力を感じる

だれよりも美しい
魂を持てば
いつか同じ魂をもった
だれよりも美しい
最愛の者と出会うだろう

それはいつくるのかは
まだわからないが
必ず来るのだ

それまで
今は
ただその牙を
突き立てろ
進化の日々に
確信をこめろ

信じる力と
行じる力が

宇宙の法を動かし
森羅万象の仏を
動かすのだから

はじまりは
方法や策ではなく
祈ろうとする
心から

はじまる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?