フルスロットルヘビーメタル(詩)

紅の神様が
今日も歌を歌っている
彼はなんのために 
歌っているのか
人間の笑顔のため?
神様の笑顔のため?
自然の笑顔のため?
宇宙人の笑顔のため?

誰のために歌っているのか
わからないけど
今日の歌は
俺の胸を撃つような
しびれる歌だったね

僕は無神経だから
無意識に他人を怒らせてしまう
あんまり気にしすぎると
なにもしゃべれなくなりそうだから
ほどほどにするけど
あの人たちみたいに
怒らせても許されるような
何かが僕もほしいなあって思う

ねえ神様
あなたの歌は
怒りがあり悲しみがある
喜びがあり楽しさがある
あなたが僕に伝える
そのアートは
怒りさえもスパイスにして
悲しみさえも燃料にして
喜びは次の歌の伏線になり
楽しさは絶品のフルコースになる

まあ世の中には
あなたの歌が気に入らない人もいるし
気に入らないふりして
好きだって言う
ツンデレもいるし
色々いる

でも
神様なのに
神が嫌いだって叫ぶ
ヘビーメタルを歌う
あなたは
全力の自己否定さえも
美しくしてしまう
革命的なアーティストだ

誰のため?
何のため?
誰の味方?
誰の利益?
難しいことは
わからないけど
僕は歌いたい
僕らしく生きることを
そのままぶつけたい

世界がすごく好きだ
神秘的で
情熱的で
不思議で
理解するのが大変で
理解できたら楽しくて
美しくて
心地よくて
優しくて
奇跡があって
いとおしい

世界がすごく嫌いだ
自己中心的で
陰謀に満ちていて
わかりづらくて
疲れるし
痛いし
大変だし
こわいし
裏切るし

僕は
世界が嫌いなのか
世界が好きなのか
神様が嫌いなのか
神様が好きなのか
わからないけど
愛してると叫びたい
大嫌いだとぶちまけたい
例え殺されたって
例え苦しんだって
僕は
強くありたい
殺されたくないし
苦しみたくない
それでも僕は
弱さも愛してる

めんどくさいときは休むし
むかつくこと言われたら
どっかでキレるし
僕はとても不完全だ

見方によっては
素敵な歌を唄うし
見方によっては
価値ある文章を書く
僕はとてもパーフェクトだ

光と闇が織り成す
朝と夜が繰り返す
この世界が
僕は美しいと思う
そして醜(みにく)いとも思う

それでも僕は
あなたの歌声と
あなたの鳴らす
重低音を
包み込むように
リズムを鳴らす

僕が神様なのか
神様が主役なのか
そんなことはわからないが
僕は僕の持つ楽器を
極めていく楽しみを
知っている

僕は楽しい
僕は強い
君の地獄まで
響くように
轟音(ごうおん)で
僕は刻(きざ)もう
勝利のアートを
僕らの命に刻む

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