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【和裁】基本に戻ると成長がわかる

流行病で自宅待機時間がありました。

体力を戻しながらただ家にいるのも
時間の使い方がもったいないと思い
浴衣を仕立て上げると決めました。

昨年浴衣を5枚ほど仕立て上げたので
もう縫わんと思っていたのですが
とてもいい感じの反物を安く買っていたので
外出できるようになるまでに最短で仕立ててやると手をつけました。

バチ襟の単の着物を
・木綿
・麻
・綿麻
・サマーウール
・シルクウール
・ウール
・正絹

で、月に1枚以上仕立て続けて
1年3ヶ月

浴衣に戻ってきて
気づいたことがありました。


◆仕立て方で迷わない◆

あれどうだっけな
次何だっけな
ここどうするんだろうという
調べたり探したりする時間がないのです。

山盛り仕立てているにもかかわらず
積もり方を間違えて裁断し
襟おくみの長さが足りないという事件が発生したのですが

昨年長さの足りない反物でやりくりして仕立てることを
和裁教室で教えていただきながら作っていたので
その時の方法を実践。

あっさりすんなり
5日間ほどで仕立て上げることができました。


◆寸法の意味が見えてきた◆

なぜそこがその寸法なのか
なぜそう計算されるのか
なぜそこに印が必要なのか

これらの意味がずいぶん見えてきました。

肩あきがこの寸法だから襟のここはこの寸法になる
おくみ下がりがこの寸法だから襟の印はここにつく

意味がわかって関連性がどんどん見えてくると
楽しくて仕方ないのです。


何となくここがこうだからこうと
ぼんやりはわかっていたものの

自分のものを仕立てているだけなので
大きく寸法が変わらず
気づかないことが多いのです。


浴衣という仕立ての原点に戻ったことで
訳もわからずワンパターンに作っていたプロセスが
仕組み化されていることに気づけました。

仕立て面白い
楽しすぎる
そして如何様にでもできることが最高。


綿紬のようなグレーの浴衣は
秋口になっても着れそうなので
活躍しそうです。

積もり・断ちはミスりましたが
仕上がったので結果オーライ

失敗してもどうにかできるという
応用力がついていることにも気づけたので
継続して同じ仕立てをし続けることの意味を感じました。


今月から初めて広襟の単にチャレンジします。

バチえりでずいぶん見えたことがあるので
広襟の仕組みに取り組めるタイミングがきたなと感じたからです。

先生に教えていただきながら
大島紬の単を仕上げていきます。

我流になっていることもあるので
丁寧にやり方を修正しつつ
腕を上げていきます。


いつか自分や家族以外の着物が仕立てられるほどになったら面白いなと思っています。

和裁師ではないので
あれもこれもやる気もありませんが
近しい人のものを仕立てていくのは面白そうです。

人様のものを仕立てていたら
また違うものが見えそうで
その世界に辿り着くのが
新しい目標。


ただ闇雲に作ってきましたが
一つステップを登れた気がします。


これからもさらに沼っていくでしょう。


あー楽し♪

将来的に大人の着物と身体についてまとめたものを作りたいと思っています。サポートいただけたら嬉しいです!