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ドス黒い感情を向けていたT先生が亡くなっていた話

⚠️こちらも京都旅行日記ですが暗いよ!⚠️

専門学校時代の担任のT先生に
「ふたつきはデフォルメ向いてない」
「卒展で人間を描くな」
そう言われたことを未だに根に持っています。
(ど下手くそだったから今思うと
あたりまえ体操だなぁなんですが)
そんなT先生が10年以上前に亡くなっていたことを
京都旅行のついでに参加した同窓会で知らされました。
私が卒業して数年後だと思われます。

ご存知ない方に説明しますと、
私ふたつきはご依頼でたくさんの方々を
デフォルメで描かせていただいております。
仕上がる度にかわいい最高記録達成したのでは!?と浮かれております。
そしてその度に、T先生ふたつきこんなにかわいく
デフォルメ描けるようになったんですよと
1人得意気になっておりました。

専門学校時代は自分を保つのに必死で
青春らしいことを数えることしかしておらず
当時の友人と1人も繋がってない私が
どうして今回同窓会に参加したかって

まぁ京都旅行のためなんですけど

変わらぬ京都タワー


T先生に会えるかもという目論見が
全くなかったかと言うと嘘になります。

どうせなら同窓会で配るか、と
ネットショップのカードも作り
自分の代理キャラのデフォルメも描き入れ
こんなに上手くなりましたよって
自慢というか報告というか
目論見が外れましたねぇ〜〜!!?ってして
上手くなったやんって言われたかったんだなって
いつか
いつか会えたらと思っていたんだなと
報せを受けて情緒がしっちゃかめっちゃかになり
同窓会を中座し宿に帰りました。

専門学校時代、T先生絡みの楽しい思い出はたくさんありますが
恩師と呼ぶには私の気持ちはドス黒すぎます。
けどデフォルメのお仕事をする時
いつも毎度この数年何度も
見てほしいと思っていたのはT先生なんですよね。

今回の京都旅行で、たくさん
感情が脳髄の奥から足の先まで支配する体験をしました。
北野天満宮では幸福感を。
ウサギノネドコさんではときめきを。
T先生の件で悲しみだけではない
なにかタールのようなぐちゃぐちゃを。
最初の二つで幸せに満ち満ちになった分、
反転も凄まじかったのだと思います。
自分がどんなに人間に擬態しても
感情に任せた衝動に勝てないし
むしろその感情を美しいと思っていることを知りました。

人間に擬態している時は隠しているそれを
覚悟はしていたはずの私のもっと全力で
創作に打ち込めようと思います。

T先生はフッ軽がチャームポイントですが
天国では少しは落ち着いて穏やかに過ごしてくださいね。

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