遥か頭上高く飛行機が走っていった。
あんなに速く飛ぶエンジンを積んだつもりはなかった。
無茶なことをしやがる。
そう思いながら、僕はあいつが下ろしていったパラシュートを畳んだ。
その向こう、脇に押しやるようにして、ここにあるはずのない機銃すら置いてあるのを見つけて、愕然とした。

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