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すぐそこだから

(Rallysメルマガ1月配信分)

「すぐそこだから」
帰省した地元で、二十年以上会わなかった中学時代の卓球部の同級生の車に後ろから付いていくと、どんどん山の中に入っていきます。

(いや、卓球場、こんなところにあるか......?)
(崖の上で、なあ、あの話覚えているか、とか聞かれて、中学時代の恨みを晴らされたりする展開なのか...?)
(そもそも野菜の収穫に誘われていたのか...?)

一抹の不安を覚えつつ、さらに15分ほど山道を登ると、小さなブレハブの農機具置き場に、一台の卓球台が置かれていました。

「おお、こんなところに!いつからここで?」
「あ、昨日から」
「昨日から?」

私と卓球をしようということで、農機具を片付け、卓球台を運びこんでくれていました。
木屑が舞い、床が15度くらい傾いた先に構える友人は、ペン表からシェーク裏裏になっていました。

卓球はコミュニケーションそのもので、でもあまりにコミュニケーションしたいことが多すぎたので卓球の手が止まり、ただひたすらに話し続けました。
せっかく台運んでくれたのに申し訳ない。

あと、地元の“すぐそこ”は、あんまりすぐそこじゃない。


明けましておめでとうございます。

今年も、卓球の情報と、その裏にある人間の姿勢や温度を伝えていきたいと思います。

まずは昨年末公開して、とても多くの方に喜んでもらっている、愛工大名電高校の動画をどうぞ。

ラリーズ編集長 槌谷昭人


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