マウントのせいで
祖母は昔から足が悪く、自分が物心ついた時から杖を突いて移動していました。
買い物のときは常にカートを使っており、自分が大学生くらいのときには車いすの使用を検討するくらいになるまで悪化していました。
祖母曰く、『昔、配達のときに足をくじいてしまって、それ以来ずっと悪いんだよ』と言っていました。
そのときは、そうなんだ~と軽く流していましたが、あるときちょっとその事情とやらを詳しく話してくれたんです。
その配達というのは祖母が昔からやっていた八百屋の仕事の中での作業でした。
まだ、20~30才くらいだったと話していました。
当時は車や軽トラックなんて持っている人はほとんどなく、荷物を運ぶときは主にリヤカーを使っていたそうです。
自分も一回だけしか見たことがないのですが、台車付きの荷台みたいなやつです。
人力車が平べったくなったような感じでしょうか。
今となっては使っている人はいないんじゃないかなってくらいの代物です。
そのリヤカーにに野菜を乗せて、市場まで運ぶというような形で配達していたそうです。
女性の力ではなかなか運べないような重さであり、運悪くその途中でバランスをくずしてしまって転倒してしまったそうです。
恐らく捻挫だったのでしょう。
でも、すぐに病院に行って処置しないといけないようなけっこうヤバめの捻挫だったみたいです。
でも、仕事の途中ですし、届けなければお金がもらえませんので、傷む足を引きずりながらなんとか市場まで到着し、帰りも歩いて帰ったそうです。
もうこの時点で足は腫れ上がっていたそうです。
祖母は姑さんに相談しました。
ただ、そこで祖母の姑さんがこう言ったらしいんですね。
『そんな怪我、たいしたことないだろ!明日も仕事があるんだからしっかりやりなさい。』
これもこんな厳しい口調かどうかはちょっと想像なんですが、内容はこんな感じのことを言われたそうです。
なので、翌日もズキズキ痛む足を引きずりながら仕事をしていたそうです。
その傷が後遺症となって、それからずっと不自由な生活を送ることになってしまったという状況です。
これを聞いて思ったことは【目先の利益に振り回されてはいけない・マウンディングもダメ】ってことでしょうね。
当時の時代背景もあるんでしょうが、やはりお嫁さんの立場って決して強くなかったんですよね。
令和になった今は若干ではありますが変わってきてるのでしょうか。
友達感覚でお互いが尊重し合うようなご家族も中にはいらっしゃるそうです。
それでもやはり嫁姑問題は0になることはないのかなと。
ワイドショーなんかを見ればその手の話題に困ることはないみたいにメディアでは取り上げられていますし。
まあ、あれは誇張も入ってはいるかと思いますが、全部が嘘ってわけではないのでしょう。
これは上司と部下の関係にも当てはまるはずなので、こうならないように注意していきたいものです。
今日もご覧いただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします
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