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八幡水力電気株式会社について⑤

郡上市内に当時あった電気事業者の紹介の続きです。

 上ノ保川水力電気㈱は、現在の大和町内にありました。発電所は電気年鑑の文字が潰れているので判別難しいのですが、当時の西川村名皿部と川◇という地名の2か所に発電所がありました。
 郡上のお年寄りは、八幡以北の長良川のことを上ノ保川と呼びます。上ノ保川と吉田川が合わさって、長良川と昔は呼んでいました。そのため、長良川鉄道の八幡以北の鉄橋の名前には、上ノ保川No◇と記載されています。
 大和町史によると、大正12年に白鳥電気と合併したと記されています。

 和良水力電気㈱は、電気年鑑に記載がないので、また時間あるとき調べてみます。

追記 和良おこし協議会さんより情報頂きました。

大正6年に和良水力発電(株)が設立され、翌年方須地内に発電所が着工されました。大正9年10月に村に初めて電灯がともったと記録があります。発電所跡は現在も基礎などが残っており、確認することが出来ます。


 口明方村は、電気年鑑の表記では、口明方村営電灯所と書かれています。郡上市内の他発電所は民間所有の発電所ですが、ここは村営。
 場所は初納。そうです、今でも動いている吉田川水力発電所です。せせらぎ街道を登っていくと、交番を超えて、消防の詰め所のある信号のところです。現在は中部電力が管理しています。取り込み口は少し上ったところ、せせらぎ街道を走っているだけでは見えません。時々、道路端の杉木立のところに中部電力の車が止まっているときがあります。なので知っている人はあそこだとわかるでしょう(私の通勤道なので)。
      (画面をクリックすると、参照先が出ます)

吉田川水力発電所

              吉田川発電所

吉田川取水口

            上流の取水口
  ここは夏、地元の子供たちが泳いでいる場所です。私も子供連れて
 来た事あります。

吉田川水力電気㈱は、現在の明宝大谷にありました。当時の住所は郡上郡奥明方村大谷。明宝村村史下第13章に、電気事業の項目があります。自家用発電と営業用発電。水沢上の発電所が流されるという記載もあるので、図書館のコロナ閉鎖が終わったら、確認したいと思います。
 
小駄良川水力電気合資会社は、郡上郡川合村に発電所がありました。会社の字名が初音と記載してあります。

 郡上市内だけでも、営業用発電会社が6社あったことになります。自家用発電も含めるとどれだけの数あったのかと考えます。
各村史、町史を紐解けばもう少し詳しくわかるかと思うのでまたの機会に調べたいと思います。
 
つづく

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