知っておきたい美髪の秘訣#ヘアオイル編


お客様からよくご質問いただくのが

「市販のヘアオイル(シャンプー、トリートメント)のおすすめはありますか?」


ズバリお答えします。


「市販品は使わないから分かりません」


以上です。


正直使わないし、買わないから何が良いとか分からない・・・・

と言うのは無責任になってしまうので、

正しいヘアオイルの知識をみなさんに共有したいと思います。


1.ヘアオイルの種類

2.効果的な成分

3.やって欲しい使い方、やってはいけない使い方

4.正しいオイルの選び方



1.ヘアオイルの種類


まずヘアオイルには大きく分けて2タイプ存在します。

【トリートメントオイル】【スタイリングオイル】


まず【トリートメントオイル】とは

主に洗髪後、髪を乾かす前に使うオイルのことです。

役割としては

・乾燥防止
・火傷防止
・摩擦の軽減

こんなことが期待できます。


次に【スタイリングオイル】

主に乾燥後やスタイリングに使用します。

役割として

・乾燥防止
・まとまりや束間を作る
・香りを楽しむ

大体のオイルはこれを軸に作っています。


2.効果的な成分

次に効果的な成分

【トリートメントオイル】
メインとなる成分はシクロペンタシロキサン。

ヘアイオイルに含まれる代表的なシリコーンです。

シリコンと言っても揮発性シリコーン。

ヘアイオイルや化粧品にも含まれていますが、常温でも揮発します。

揮発後は皮膜を作ります。

網状の形状をしているため、皮膚呼吸などの妨げはしません。


メリット

・髪の摩擦軽減
・アイロンによる水分蒸発の軽減

デメリット

・常温で揮発するため、長時間の保湿効果は期待できない。


【スタイリングオイル】

最近の流行りは植物性のオイルを主材に使う傾向が強いです。

主に〜オイル、〜油として記載されています。

代表的なとこでは、ホホバオイル、アルガンオイル、ごま油など。


補足ですが、オイルと言ってもオイル自体それぞれ分類すると

炭化水素油
・エステルオイル
植物油脂、植物オイル
シリコーンオイル
高級アルコール

こんないっぱいあります。

このお話はまた別の機会に。


メリット

・長時間まとまる
・揮発しづらいので香りが長時間続く


デメリット

・揮発しづらいので髪に残る
・酸化すると匂いが変わる
・成分によっては逆に乾燥する

え、オイル使ってんのに乾燥するの?
これも脱線しちゃうのでまた別の機会にw


3.やって欲しい使い方、やってはいけない使い方


オイルの種類がある程度分かったところで次に大事になってくるのが使い方。

正しい使い方をしないとどんどん痛めることになります。


【トリートメントオイル】【スタイリングオイル】

この二つの大きな違いは


浸透性揮発性、そして持続性にあります。


【トリートメントオイル】

浸透○
揮発◎
持続△

【スタイリングオイル】

浸透△
揮発△
持続◎


極端な言い方をしたら

【トリートメントオイル】は揮発しなくてはならない。

【スタイリングオイル】は揮発してはならない。

と言うことになります。


【トリートメントオイル】の目的(役割)は最初にもお伝えしましたが

・乾燥防止
・火傷防止
・摩擦の軽減

※あくまで揮発性シリコーンオイルの特徴。


洗髪後、髪のキューティクルが開いている状態につけるのにも理由があります・

キューティクルが開いているときに【トリートメントオイル】をつけることで

髪の含まれた水分が揮発しにくくなります。

ですが時間をかけて揮発させるor熱で揮発させる。

どちらかが必要になります。


女性のお客様は

「オイルを付けてからドライヤーしましょう!」

って美容院で言われた経験ありますよね?

それは

「揮発性シリコーンオイルをドライヤーで揮発させて、皮膜形成して、過度な乾燥を防ぎつつ乾燥させましょう!」

って意味です!

担当してくれている美容師さんがここまで成分に詳しくて伝えているかはわかりませんが、

少なくとも自分が言ってる時はこんな意味が隠されております。笑


【スタイリングオイル】

これが一番ミスしている割合が高い方です。

【スタイリングオイル】の目的(役割)は

・乾燥防止
・まとまりや束間を作る
・香りを楽しむ


【トリートメントオイル】と大きく違う点は

不揮発性。

植物性のオイルもオイルの種類によって髪の作用する部分が違います。

そして特徴として、髪に浸透した後に揮発しないので熱や水分を閉じ込めておく効果があります。


洗髪後の髪に使用した場合、ドライヤーで乾かした時に髪は大体約80℃〜100℃の熱が髪にあたります。

※ドライヤーによっても熱量は違うので確認して買うことをお勧めします。

温度を聞いただけでも熱そうって思いますよね?

髪はタンパク質でできており、タンパク質は熱を与えることで変性します(熱変性)

この変性は不可逆性の変性で、簡単に言うと元に戻らないと言うことです。


このことから

不揮発性のオイルが髪についていると

髪は熱を外に逃す前に熱い状態で居続けることになります。

髪の素揚げの出来上がりです。


そしてさらに怖いのがアイロン前に使うこと。

上の文章でヤバそうなのは伝わっていると思いますが、アイロンの温度は大体160℃。

オイルで包まれた髪に熱が瞬間的に伝わると・・・・

カリカリの素揚げです。


言うなればドライヤーは低音調理。

アイロンは高音のフライヤーです。


しっかり役割分担して、乾燥防止とスタイリング。

それぞれ一番効果的な使い方をできるのがベストですね!


4.正しいオイルの選び方


最後となりましたがこれを抑えておけば、オイル選びで失敗することも少なくなるでしょう。


横着して1つのオイルでやろうとしない。

ちゃんと使い分ける。

成分は

トリートメントオイル】

・シクロペンタシロキサン(揮発性シリコーン)

・ラクトン系成分(あれ、こんなの出てきたっけ)


【スタイリングオイル】

・良い匂いのやつ
・植物性オイルがメイン(ホホバ、アルガンなど)


【スタイリングオイル】に関しては、いろんな成分が混ざっていることが多いため

植物性のオイルがメインであれば良いと思います。

浸透性は高いですが、使用方法が間違っていなければシャンプー剤でも落ちてくれるからです。


【トリートメントオイル】に関しては

・ラクトン系成分

これも結構大事な成分になってくるので、順番に書きたいと思います。


長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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