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星空をながめながら

空を見上げる、午後10時過ぎ。
チェックしてしまうのは、雲の状況、風の強さ、そして、星空の見え方。

調べれば、すぐに雲の状況もわかるのに
自分の感覚で空を見上げていけるかどうかを確認する。

この瞬間が好き。

星空を撮影しはじめてひよっこの私は
毎回悪戦苦闘しながらカメラの設定をして
三脚をたてて。

撮影した写真は、家に帰ってパソコンで見てはじめて
上手く撮れたのかどうかを知る。

上手くいかないことが好き。
手のかかることが愛おしい。

できないができるになった瞬間
なんとも言えない幸福感がやってくる。

星空を撮りたいと思い続けてきたのに
私のカメラでは撮れないって思い続けていた。

でもね、やってみれば、撮れる。
やっていなかった、挑戦していなかっただけのことって
きっと、まだまだあるんだろうな。

人生は、きっと、そう長くはない。
できるだけのことを、できるだけ。

暦の上では、冬が始まって
深夜の星空撮影は、寒さとの戦いだけど
シャッターを押して
記録されるまでの約30秒間。

ぐっと、息を吐くのをこらえて
空気の振動をなるべく減らそうとする瞬間。

その瞬間を切り取るような感覚に
やっぱり、カメラっていいなと
改めて思うのだ。

さて、今日の私は、いったい、生まれてから
何秒を過ぎたのだろう。
その一秒、一秒を、大切に。
夜は短し歩けよ乙女。
ふと、読みたくなった本のタイトルが浮かんで消えた。



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