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ひきこもり家族会の現状

Kazoku Hikikomori Japan の頭文字をとった「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」というNPOがあります。

それまでの「親の会」から「家族会」に名前も変わった理由の一つは、いわゆる8050問題。

50代の当事者の親は80代を迎え、年金生活の中で自分自身もいつどうなるか、という、そもそものひきこもり当事者の問題に加えて、家計の問題、介護の問題、終活の問題などが加わって、話がどんどん複雑になっていきます。

課題解決のためには、問題を整理して、すぐに取り掛かれるものから、あるいは重要性の高いものから、優先順位をつけて取り組んでいく事になりますが、問題が複雑化、複合化してくると、解決への道筋が難しくなります。

そこに加わるのが、高齢化・小規模化による組織の弱体化問題です。

子ども会や自治会、学校の部活動、文化サークルやスポーツ活動、各種の事業所や政治の世界まで、さまざまな分野において、団体としての活動の維持が難しくなっています。

KHJ香川県オリーブの会も例外ではなく、立ち上げに関わった、当時は行政の支援や世間の理解も足りない中でがんばってこられたスタッフの方々が高齢化しています。8050問題は9060問題になろうとしているのが現実です。

教員をしていた時代にこのオリーブの会に縁ができた私も、今年で56歳と決して若くは無いのですが、お願いされてオブザーバー的に関わらせて頂いてます。

行政からすると、現場を知る当事者の団体として有り難い存在なので、存続できないとなると大変な事になります。また、ひきこもり問題解決のための、さまざまな施策が行政から委託されていて、ひきこもりで悩んでいる家族からすると、同じ立場でつながることができる大事な役割を担っています。

なんとか持続可能となるためのお手伝いができれば、と思います。

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