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エッ!明日は早帰りっ!? 呟5

長女が5年生の時、学校から帰ってきておやつを食べながらポツポツ語りだした。

「3年生の時ね、休み時間に何もすることがなくて、ずっとトイレにいたの。」

そんなこと、なんでもないという感じで、長女は淡々と話し出した。

へぇ~、と私は言ったものの、心の中では、“休み時間にずっとトイレ??友達と遊ぶとかなんとかないの?”という疑問が渦巻いた。

「それでね、2時間目のあとの長い休み時間にも、な~んにもすることがなくて、ずっと教室のドアのところにいたの。そしたら『おまえ何してんの?』って校庭に遊びに行くK(クラスメートの男子)に言われちゃった。エヘヘ。でね、休み時間の間中、ず~っとそこにいたから、外から帰って来たKに、『え、おまえずっとそこにいたの?』って言われたんだよ~」

と、長女は笑ってまたおやつを食べた。

へぇ~。休み時間の間、ずっと教室の戸のところにいたんだ?と私は平静を装って長女の言ったことを繰り返した。

うん!と長女は笑った。

その2年前の話を、今言うか?と私は思ったけど、長女には何も言わなかった。

アンタ、それ「 ぼ っ ち 」やん!と思ったが、それも、もちろん言わなかった。

長女は、あまり周りが気にならないタイプらしい。友だちがいてもいなくても気にしない。3年生くらいじゃまだ幼稚園に毛が生えた程度で、人との距離を気にしない子が大半かもしれないけれど。

そんな長女も小学校時代は、学校が面倒くさい面倒くさいばっかり言っていた。運動会も、遠足も、林間学校も、果ては修学旅行まで、イベントのすべてを面倒くさがり、行きたくない行きたくないと言っていた。6年生の運動会の時は、朝起きたら行きたくないって泣いてもいたなぁ~。

長男も含めて、この子ら、なんでこうなんだろうとホントにため息が出たものだ。

そんな長女はコロナでいきなり小学校生活が強制終了!うやむやのうちに中学生に押し上げられ、今は女子中学生!最近、それまで一度も言ったことがないセリフをよく言う。

なんと!!「学校が楽しい!」である!

あの学校に無関心な長女を、楽しいとまで言わせる魅力が、通っている中学校にはあったらしい。ちょっと今、私はほっと胸を撫でおろしている。数学のこと以外は。

長女は絵を描くのが好きなのだが、

「勉強と部活が忙しくて、大好きな絵が描けない~!」

という、” THE・中学生” みたいな青春真っ只中的なセリフをよく言ってます。

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