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傘の輸入統計(2023年10月)

2023年1月〜10月までの傘の輸入統計を調べましたので、共有します。


前年より増えているが、コロナ前には達していない

本来であれば、輸入金額と輸入数量を見比べて統計の分析をしますが、為替の変動が大きいため、このページにおいては数量をベースに書いていきます。

まず2023年1月〜10月までの累計輸入数は70,531,500本。
前年は68,090,782本なので、前年比は103.58%。
ちょっと増えた程度、誤差の範囲かと思います。

コロナ前の2019年は88,705,444本で、2019年比は79.51%。
つまり2割減ったままの状態です。
具体的な数量は以下の通りです。

2023年、輸入数 70,531,500本
2022年比 103.58%、輸入数 68,090,782本
2021年比 115.03%、輸入数 61,316,210本
2020年比 93.28%、輸入数 75,614,276本
2019年比 79.51%、輸入数 88,705,444本
データソース:財務省貿易統計統計のデータを抽出・加工して作成。(https://www.customs.go.jp/toukei/info/index.htm

ただ為替の関係で、輸入金額は増えております。
今後、どのように推移するかは注目です。
個人的には使い捨て傘は減るべきという考えなので、輸入数減はいいことだと思います。


折りたたみ傘需要の復活

輸入全体における長傘と折りたたみ傘の比率は以下の通りです。
2023年、長傘74%、折りたたみ傘26%
2022年、長傘83%、折りたたみ傘17%
2021年、長傘79%、折りたたみ傘21%
2020年、長傘76%、折りたたみ傘24%
2019年、長傘76%、折りたたみ傘24%
*期間はすべて1月-10月
*データソース:財務省貿易統計統計のデータを抽出・加工して作成。(https://www.customs.go.jp/toukei/info/index.htm)

2021年、2022年は折りたたみ傘比率が低下して、2023年は戻っている傾向です。
5類移行で通勤や旅行需要増に伴い、折りたたみ傘のニーズが復活したものと思われます。


ちなみに為替の変動は・・・

2019年 US$1.00=¥109.05(年間)
2020年 US$1.00=¥106.82(年間)
2021年 US$1.00=¥109.80(年間)
2022年 US$1.00=¥131.43(年間)
2023年 US$1.00=¥140.23(1月-10月)
*データソース:三菱東京UFJ銀行:US$/JPY・平均TTMレートを参照。
https://www.murc-kawasesouba.jp/fx/year_average.php

2019年と比べると約3割円安になっています。


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