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【⑤不思議な話】頭の中に響いた謎の声

この話は、私が体験した事がベースになっています。

人生をよりよく生きる為のヒントになるといいなって思い
書き記すことにしました。

ぜひ他の話も一緒に読んでいただきたい。

この話は
自分の人生を振り返って、自分を取り戻した
という気づきのお話です。


頭の中に響いた謎の声

実は家を出るという選択を迫られた時、頭の右上の方から声がしたんです。
耳で聞く声というのではなく、脳内に直接入ってくる感じ。

「チャンス!チャンスだよ!掴んで!チャンスに乗って!今がチャンスだから!掴め、ほら掴んで!チャンスに乗って!」

あぁ、こんな時にこんな幻聴(もしくは妄想)とか、私だいぶヤバイな〜
と思ったのをはっきり覚えています。鐘も鳴り響いて紙吹雪が舞うイメージまであったんです。

チャンスって言ってくれたの、一体誰なんだろう?
誰かわからないから、私はチームKYOKOって呼んでいるのですが
何となく、複数いるような気がしてるんです。

でも振り返ってみると、本当にチャンスだったと思います。
DVで家を飛び出しホームレスになって超ピンチなのに?って思うでしょ?
それは、ここから人生が全く違う方向に転換したから。
まさに奇跡の連続だったと言っても過言ではありません。
導かれていたように思います。

チャンスを機に自分の人生について考えてみました

チャンスっていうからには、きっと良いことが待っているのだろう。
そう思って、良いことって何か考えてみました

人は生まれた瞬間に死が約束されています。
期間はどれぐらいか、いつ終わるのかは誰にもわかりません。
何のために生まれてきたんだろう?
目的もよくわかりません。でも何か課題があるように思うのです

人生観については、色んな人が発信しているのですが
正解はわからない。正解がないのなら
自分がしっくりくる説を採用しちゃえばいいと思ったので
自分なりに考えてみました。

テーマ:私はどう生きたいの?

まずは期間を設定。私は人生80年と想定しました。
人生を宝箱に例えて、経験したことをその箱に貯めていくイメージ。
どんな経験をその箱に入れたい?→嬉しいこと、楽しいこと
せっかくの宝箱に、どうでもいい事は詰め込みたくない。嬉しい楽しいを入れるには、嬉しい楽しいを感じる人生にしなくては!
私は何を嬉しい、楽しいと感じる?一般論じゃなく自分目線で考える。

人生を物語だと設定。波乱万丈も山場が沢山あるって考えられます。
どんな物語を作りたい?→読んでいてワクワクする物語
【生まれた→何の苦労もなく80まで生きた】じゃつまらない話になる。
ピンチを乗り越えたり、泣いたり笑ったり、サブキャラも大事よね。
嫌なことをされたら、悪役やってくれてんだって思うと許せちゃう。
流石に渦中にいる時は許せませんけどね(笑)振り返ってみた時に許せるかなと。振り返りはネガティブ感情を成仏させる為の儀式な感覚です。

優しい家族、心を許せる友達、素敵な恋愛、頭脳・運動・芸術などの才能、運の良さ、苦労のない恵まれた環境、身体的造形の美しさ、お金・・・
人と比べて卑屈になっても何も解決しないですよね。考え方を変えました。
人生をゲームに例えて、ゲームの難易度が違うんだって思うことに。
自分は難易度高いから、初期アイテム少ないんだな〜。強い敵が現れるんだな〜。ハードモードにチャレンジできるだけのレベルなんだ、って。
ちょっと気持ちが楽になりました。

過去を振り返ってみる

まずは自分を知ろう。今までの自分の人生を振り返ってみました。
どんなことがあったか、ざっくりと出来事を書き出します。
その中で、嬉しかったこと、楽しかったこと、辛かったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと、またやりたいこと、気持ちも書き出して行きます。

さぁ、振り返ってみよう。自分人生の中間報告会。

家を出て気づいたこと

新築の分譲マンションから、S家の離れにある空き家へ。住居が変わった時に思いました。雨風を凌いで、気兼ねなく安心して寝れる空間があるって、こんなに幸せでありがたい事なんだ!寝泊まりできる家があるって生きる上で必須なんですよ。住居が、安心の一丁目一番地だと思います。
ありがとうが止まらず、お家に向かって毎日”ありがとうね”って話しかけてました。とても作りのいい家でね、色々感動することも多かったのです。

3人で一緒にご飯が食べれている事。贅沢なおかずは無いけど、今日の出来事を話しながら共に食事が出来るってなんて豊かなんだ!
足るを知る、今日の自分を満たせるだけのご飯に感謝して食べ切る。
幼稚園のバザーで300円で買った土鍋で炊いたご飯、めっちゃ美味しくて
未だにウチには炊飯器がありません。土鍋で炊く習慣がつきました。

私の環境が変わったことで、関わる人がガラッと変わりました。
昨日まで見えていた世界が一変するって中々体験できないことです。
・仲良くしていた人があっという間に去って行く
・逆に顔見知り程度だった人が深く関わるようになる
・遠巻きに見ている人から迷惑をかけるなと文句を言われる
・手を差し伸べてくれる人からはなぜか逆に感謝される
コレハホントウニ、キノウトオナジセカイナノカナ・・・

娘と息子と猫と、私。今日もみんな元気で生きている。
大事なものは全て持って出てきた。手放したものは、全て不要な物だった。
元気な身体、命、大切な人と一緒に過ごす時間、私はなんて豊かなんだ。

心底そう感じました。究極の真理なのでは、と思います。
そんな真理に気づけたって、お宝じゃないでしょうか。

家を出て以降、同じ私なのですが今までの人生とは別の世界にいるような
感覚です。ゲームで言うと2面に進んだって感じ(古くてごめんスーパーマリオ想像してます)似ている世界だけど、少し違う別の世界。これが並行世界(パラレルワールド)なのかもと思うと、時空を移動できたのかも!とワクワクします。

「どうせ無理、来世に期待しよう」

離婚前の私は、今を生きていませんでした。
「どうせ無理、来世に期待しよう」が口癖で、自分を蔑ろにしていました。
表向きは何にでも頑張るよくできた母親。
その裏側は、自分に我慢させ、自分の気持ちに蓋をして、自分が何を考えているのか本当の気持ちが分からない状態
でした。
頑張る理由は劣等感でした。頑張らないと自分には価値がないと思ってた。

「今日はあなたの好きなものを食べよう。何が食べたい?」って聞かれても
「うちの子は〇〇が好きだから〇〇かな」とか言っちゃう人でした。
あなたは?って聞かれても、何食べたいかすら本気でわからないんですよ。無視し続けていたせいで、自分の気持ちを心の奥底に追いやって完全に見失っていたんですね。
食べたい物も言わせてくれないなんて、ひどいな自分・・反省しました。

そんな私の人生を一変させた出来事、DV離婚とホームレス体験は
私にとってギフトでした。当時は大変だったけど、今はそう思います。
だって、おかげで目が醒めたからね。

10年経って振り返ると、あの頃とは全く別の世界が広がっている。
同じ市内で生活圏も変わっていないのに。
嫌なことも悲しいこともありましたが、見方を変えると全てがギフトだった。私の人生には奇跡が溢れていた、そう思うんです。

私が特別な体験をしたんじゃない。私はちょっとハードモードですが
これを読んでくれているあなたの人生も、振り返るときっと奇跡が見えてきます。

奇跡って渦中を超えて振り返らないと、見えてこないものなのです。


そういえば、猫はどうなったの?

猫は?猫も一緒だったんだよね?とお気づきの方も多いでしょう。

猫(名前はニャース)は、別のお家に迎え入れていただきました。
生活保護の状態では、ペットは禁止です。借りたアパートもペット禁止。
「動物は処分してください」と言われました。ニャースも家族だよ。そんなことできない!

発信するって大事です。自己開示は道を拓きます。
ニャースの事をいろんな人に話しました。

ニャースの行き先がないという話を聞いて、引き取ってくれる方が現れました。そのお家には先住猫がいるとのことでした。
連れて行く前に、泣きながらニャースに話したの。

「あなたはママの子って言って育てたけど、実は・・猫なの。
 今からあなたは違うお家で暮らすことになるけど、そこには猫がいる。
 あなたの仲間だよ。その猫に色々教えてもらって、これからは猫として
 生きなさい。あなたの第二の人生(猫生?)だよ。離れて暮らすけど、
 あなたはずっとママの子だと思ってる。離れるのは辛いよ、だけど・・
 幸せになって欲しいんだ・・・わかってもらえるかなぁ」

じっと私を見つめながら、ニャースは静かに話を聞いていました。

その後、ニャースは新しいお家の猫ともとっても仲良しで暮らしているということ。一度会いに行ったけど、しっかりその家に馴染んだニャースの様子を見て、もう大丈夫だって思ったのでそれ以来会っていません。
「ニャースって、ドアも引き戸も扉全部開けちゃうの。悪いことばっかりするんだよー」と笑いながら話してくれるニャースの新しい家族を見て、ニャースにとって最善の道を作れたんだなって、ホッとしました。

ニャースの新しい家族は、偶然なのか必然なのか、
娘と同じ神社で巫女をやっていたお家でした。
ニャースの事まで神様にお世話になりました!本当にありがとう!


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