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【③不思議な話】DV離婚リハーサル体験をする

この話は、私が体験した、ちょっと不思議なお話。

人生をよりよく生きる為のヒントになるといいなって思い
書き記すことにしました。

ぜひ他の話も一緒に読んでいただきたい。

この話は2012年、2023年の現在から11年前に遡ります。


まるで1年後の離婚リハーサルのような体験

夫は妹と弟がいる3人兄弟でした。
義妹は結婚して私達と同じ県内に住んでいたので、
割と行き来があり仲良くしていました。
同じ年頃の子ども達もいて、
ウチの子達もいとことの交流が楽しい様子でした。

そんな義妹をDVから保護するという体験をします。

「助けて!ママが殺される!」子供からのSOS

ある金曜日の夜、義妹の子供から義父に泣きながら電話があります。

「じぃじ助けて!ママが殺されちゃう」

電話をしてきたのは当時小学5年生の女の子でした。
県外に住む義父から、すぐ義妹宅に行ってと電話がありました。

【えー。オレ明日仕事だから無理〜!】

夫はそう言って寝室へ。
え?ちょっと、殺されるってSOSは尋常じゃないでしょ?
冷たい男だとは思っていましたが、ここまでとは・・・
信じられない・・・とりあえず私が義妹宅に向かう事にしました。

義妹宅に着くと、突然の来訪に驚く義妹旦那さん。

「いや〜喧嘩をしてしまいましてね、義妹が暴れたので
 安全のためちょっと押さえただけなんですけど
 子供が勘違いして電話したみたいですね。
 何でもないんで帰って下さい。お騒がせしました。」

ものすごく冷静ににこやかな対応が逆に尋常じゃない感じがしました。
家の中には、泣きながら震えている義妹と子供達。
このまま帰るなんてできない。何か危険な感じがする・・・
これはマズイ、ここから連れ出さなくては・・・そう思いました。

少し冷静になるためにも落ち着ける環境にした方がいい
幸いにも金曜日の夜、週末だし子供達ごと預かるから、
週末うちに泊める事を提案し、しぶしぶ了承してもらい、
なんとか義妹と子供達を連れて帰りました。

帰りの車の中で、向こうの両親と夫3人がかりで押さえつけられ
首を絞められて息ができなくなった、と聞きました。そりゃ暴れるよ。
っていうか、マジで死ななくてよかったよ。一歩間違えたら・・・
子どもがそれを見ていてSOSしたって、考えただけでも辛いな。

この日を境に約2週間、義妹親子をウチで保護する事へと繋がります。

義妹親子をDV保護、危険度レベル5段階中4.5と言われる

この日から、義妹と子ども達を暫く預かることになります。
女性相談センターの電話相談を利用したことがあったので、電話し相談。

電話で話せる範疇を超えているので、直接きてもらえますか?と言われ
女性相談センターへ義妹を連れて行くことにしました。

  • DVレベル測定を受け(5段階中4.5で深刻度が高いと判定)

  • 義妹は離婚する意思があることを確認

  • ネットで調べてDVに詳しい弁護士さんに連絡し会いに行き

  • 義妹宅へ着替えなどの荷物をこっそり取りに行ったり(怖かった)

  • 義両親もウチに来て毎晩話し合いの日々

  • 弁護士さんを通じて離婚を進めることになり

  • どこに住むか、安全性なども考慮し、転校の手続きをする

  • 子どもたちの心のケアも忘れずに

  • もちろん当事者の義妹の心のケアも必要です

今思うとまるで自分の予行練習のような離婚の流れを体験する日々。
当事者は心身ともにダメージ大きいので、あまり動けません。
私も大変だったけど、サポートが必要だって、痛感しました。
離婚って大変なんだなって。特にDVは・・
離婚は避けたいなって、そんな風にも思いました。

この時はまさか、自分が1年後同じ経験をするとは、
その為のリハーサルになるとは予想すらしませんでした。

夫の冷たさ

自分の妹が、DVを受けて避難してきているにも関わらず
旦那は我関せずを貫いていました。
迷惑そうな素振りをしたり、早く出ていけと言ったり
俺の生活に迷惑をかけるなと言ったり。
義両親も、旦那の顔色を伺う感じで、何も言わず。
この人、なんて冷たいんだと感じました。

この頃にある言葉に出会います。

自己愛性パーソナリティ障害

調べれば調べるほど、それについて書かれている内容は
私の夫のことですか?という内容で、衝撃を受けました。
だけど、この時はまだ離婚を回避したい思いが強かったです。
義妹の離婚の大変さを目の当たりにしたから。

ワタシサエガマンスレバ、スベテガマルクオサマル・・・

そう考えていました。

しかし、結局我慢は続かず、限界を迎えることになるのですが。

自己愛性パーソナリティ障害とは

人間って、誰しも完璧じゃ無いですよね。
凸凹を埋め合いながら、助け合って生きていると思います。

だけど、助け合いが難しいのが 自己愛性パーソナリティ障害。
以下のことが障害になるレベルの状態だと私は思っています。

自己愛性パーソナリティ障害とは、自己愛(ナルシシズム)が著しく強く、他人を利用する傾向や、自己中心的な思考や行動が見られるパーソナリティ障害のことです。 自己評価が過剰であり、他人からの評価を常に求めることが特徴で、批判や否定に敏感です。例えば自己顕示欲が高い、自分の非を認めない、突然怒り出す、などが挙げられます。 また自身が悪いと思っておらず、むしろ相手のために行ってあげている、と教育の一環としてとらえられていることが多いため、改善が非常に困難です。

web検索より

自己愛性パーソナリティを否定している訳ではないけれど
どこかでその特性を活かすこともできるかもしれないけれど
自分の子どもを攻撃する、悪いとも思わないというのは私的にアウト。

ちょっと視点を変えてみる

人はそれぞれ「正義」があって 争い合うのは仕方ないのかもしれない
だけど僕の嫌いな「彼」も 彼なりの理由があると思うんだ

セカイノオワリ「ドラゴンナイト」の歌詞

立ち位置切り口を変えれば、白いものも黒くなり、四角いものも丸く見える
真実は玉虫色

正義なんて本当はなくて。善も悪も、相性の問題で。
私との相性の悪さから、極端なブーストがかかったのかもしれない。
(私はエンパス気質なので、自己愛性とは相性が最悪らしいです)

人生には経験すべき事が設計されていて、このまま進んじゃダメな時に
軌道修正を促す出来事が「ピンチ」として現れる。

このまま進んではいけない、という事を教えてくれる
悪役としてキャスティングされている人がいる。

もしかすると私が人生の課題をやるために、
嫌な役としてキャスティングされている人なのかもしれない
そう考えると元夫のことがスッと許せるのです。

義妹のことも、「助けつつリハーサルとして体験する」
私はそんな配役だったのかもしれません。

私との相性は最悪だったので、元夫とはもう会いたくないけど
私と関わらないところで、幸せであってほしいかな。

今ではそう思えるくらいに、気持ちが成仏した気がします。
だけどもう絶対会いたくない、これは変わらないですね。

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