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【刺しゅうを触ってタブレットを遠隔操作する】新技術の紹介

さぁさぁやっていきましょうカワシマです。

今日は一味違いますよ。
今回の動画は、工業用ミシンのトップメーカーであるタジマ工業さん、そのグループ会社であるTISMさん、名古屋の縫製工場の安井メリヤスさん、そしてカワシマの技術を一体化させた超豪華タイアップ記事です。

いきなりですけど皆さん

刺しゅうを使って、タブレットを遠隔操作できるって言ったら信じますか?

全然ぴんと来ない方、多いと思います。僕も初めにタジマ工業さんからお声がけいただいたときは何がなんだかさっぱり分かりませんでした。
でも、実現したんです。展示会も無事に終わりまして、情報解禁、撮影させていただくことができました。今日はその最先端技術のご紹介!めちゃめちゃ見ごたえあります。

タイトル画像に載せていますが、今回の投稿にあたって特別にお借りしました、エプロンです。(お帰り~!)

今回の目玉アイテム【刺しゅうエプロンとタブレット】

もちろん、ただのエプロンじゃありません。もう見て分かる通り、配線みたいな部分や再生ボタンのマークがあったりするところは全て刺しゅうとなっています。これが今回の目玉部分です。
これを使ってですね、タブレット上のYoutube動画を再生、スキップ、一時停止などすることができるっていうものなんです。
料理をする方は特に共感できると思うんですけど、動画を流しながら料理することとか、ありますよね?料理中にタブレット触ると画面が汚れるし、だからと言ってビニールとかにいれたら画面見づらいし、みたいな。もし操作する端末がこのエプロンだったらその場で、スッと、動画をいじれるのでめちゃめちゃ便利ですよね。時代の最先端というか。この機能をより分かり易く広めることができるようにと、この高機能エプロンが試作として誕生したわけです。

ただ、遠隔操作そのものは正直世の中にあふれてるじゃないですか。これをなんで最先端と言ってるか。ついにここからこのエプロンの真髄、誕生秘話をね、僕がお話できる範囲の中でお伝えしていきます。

【はじまり】

今回の開発は工業用ミシンのトップメーカー、タジマ工業さんの関連会社であるTISMさんの先端事業推進部の方からお声をかけていただいたことが始まりでした。先端技術の開発に伴いカワシマの加工技術の知見をお借りしたいと、もうその時には何も知らない状態でタジマさんへ向かって話を聞くわけです。でも、それでも分からないんです。だって、リクライニングシートの側面に刺繍してあって、刺繍を触るとリクライニングするんですよ。意味わかんないと思って。笑
その他にも刺繍を触るとランプが光ったりとか・・へ?って。

そんな中で、やっぱり新技術の開発には課題というものがでてくるみたいでですね。その課題解決に向けてカワシマにお声がかかりました。
なので今回のエプロンは刺繍の部分をただ触れば反応するってだけじゃない、もう1ステップ上の仕組みが施されてるんです。

【カワシマはどこに関わったのか】

カワシマは刺繍の部分と、ボタンっぽく盛り上がっている部分の加工に関わりました。
これ、正直に言います。カワシマの技術の集大成といっても過言じゃないです。
細かくは言えないんですけど、盛り上がっている部分の裏の芯にも刺繍がされているんですけど、この裏と表の刺繍はぴったり重なっていないとできないんです。

エプロンの裏の芯にも刺しゅう

そうなったときに、表の盛り上がっている高さの分だけ刺繍の距離を延ばさないと裏面と重ならないんです。さらに、盛り上がっている部分は4ヶ所あるので上下左右でランニングステッチの距離を考えないと完成できないというね、刺繍の技術とこの盛り上げる部分のノウハウ、両方が必要なんです。
もうね、これだけじゃないんですけど、もっと細かいところ自慢したいんですけど、我慢します。笑

【完成】

そしてエプロンが完成されたわけなんですけど、この構造の心臓部である基盤の仕組みとかそのあたりのことは私全く分かりません!これのテスト段階のときに良く分からない装置で計測してるの見てたんですけど、何をどういう基準で計測してるのかさっぱりでした。なので同じようなものを作りたい方がもしいらっしゃっても僕からはご案内することができません。興味のある方、というかもう個人レベルではないので企業様になるかと思いますが、興味のある企業様は是非タジマ工業さんもしくはTISMさんへお問合せいただけると良いかと思います。
カワシマができるのは生地を盛り上げる加工、刺繍、そしてその2つを組み合わせることだけです。だけって言い方すごい悔しいですけど、はい。

でも今回の開発に関わらせていただいたおかげで、刺繍やエンボスの可能性が広がったなと実感しました。これからカワシマならではの技術を磨いていろいろなご要望にお応えできるよう頑張っていきたいと思います。

今回のエプロンとタブレットを使った遠隔操作の実演動画はコチラ!
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