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32年間頑張ってくれた刺繍機。お疲れ様、そしてありがとう。

皆さんこんにちは。カワシマですー。
タイトルにもあるとおり、5/8(土)に刺繍機が1つ引退することになりました。32年間、およそ53,760時間稼働してくれました。
ずいぶん前に部品の生産も終了し、いつ動かなくなってもおかしくなかったこの「TMEF-S610」、この子を紹介していこうと思います。

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この子の名前が記載されている「顔」です。32年前の導入当時から剝がさなかったフィルムがそのままになっています。数字が6個あるのは、針が6個ある(6色使える)から。現在市場にでている工業用刺繍機のほとんどは9針~15針がほとんどで、6色はもうかなり珍しくなっています。
写真右上に見えるのは操作盤の説明書きです。手書きで風情がありますネ。

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針穴です。ここに針が下りて、下糸をすくって縫っていきます。針の周りにあるのは「布押さえ」で、縫うときに針と一緒にこれも降りてきて生地のバタつきを押さえてくれます。テープで補強しまくっています。笑

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糸の強さを調節する「つまみ」です。この3か所を操作して糸調子を整えていくのですが、1か所パーツが破損してそのままになっています。部品が無いのでこのまま1針目は使えない状態になっていました。

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カバーです。機械は油を差すので、その油が生地に跳ねないようにこのカバーがされています。本来は綺麗な黄色でしたがプラスチックなので色が変色してしまっています。(汚れもあるけど。。)白色のシールが何なのかは謎です。

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針を動かすモーター部分です。日々のメンテナンスの対象外でもあった為、ここもどんどん汚れていき現在に至ります。

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糸を立てる部分です。6針あるので6個分の糸が立てられるようになっているのですが、そのうちの1つが曲がってしまっています。無理に戻そうとするとポキッと逝ってしまい、糸が立てられなくなるのでそのままにしています。

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立てた糸がよれずに針までくるようにストローで補強しています。これがあれば周りの糸を巻き込むことなくまっすぐに糸が辿ってきてくれます。
最近の機械は周りの糸を巻き込みにくい形状になっているので、この方法を使うことはほとんどありません。

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機械の下に潜ると見える、下糸の部分です。ここは毎日メンテナンスを欠かさなかったおかげか、綺麗に保っています。

以上がTMEF-S610(32歳)の最後の活躍でした。
この子の代わりに新しい「TMAR」君がやってくるので、機会があれば投稿したいと思います。

ではまたー!

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