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【観客の騙されたい心理と完璧に騙すシナリオ】

青森からおはようございます。

今日はマジックで騙されたい と言う心理についてっす。

マジックはお客さんを欺く芸能であり、エンターテイメントなんすね。
そしてお客さんは[騙されることを楽しむ]という摩訶不思議な状況になるわけです。

場合によってはお金を払ってまで騙されに来るんですよね。

つまり、マジックは他の芸能と違って、人のことを騙してもいいと言う極めて特殊な芸能に当たります。

普段、人を騙したら詐欺師や悪者扱いされるのですが、マジシャンはOKです。

イェーイ


多分、テレビでよくやっているアハ体験的なものと似ていて、見る側は
騙されたときの感覚に快感を覚えたり
分かったときの閃きが快感だったり
脳にインパクトが与えられることで快感を
覚えるのかも知れないです〜


もちろん騙す側(マジシャン)も完璧に騙すための準備と努力をしています。

例えば、コインを実際に持っている場合と、
持っているふりをする場合は
力の入り具合が異なるんですけど、これを全く違和感がない様にまで鍛錬するわけです。
筋肉の入り具合まで同じにします。

中学生の頃、一日中コインを手に隠し持って
過ごしてたこともありました。
これ長い期間やってると手とコインが一緒になる感覚を掴めます。
コインを持っている違和感が無くなるんですね。
「ボールは友達」理論っす。


更にマジックには【表のシナリオ】と相手には見えない【裏のシナリオ】があるんすね。

例えば、ハトを出すマジックでは
表のシナリオ(お客さんから見るストーリー)
は何もないハンカチを確認してから、急にハトが現れる。
という状態ですが、

裏のシナリオ(マジシャン側のストーリー)は
それと同期して、お客さん悟られない様にどこからかハトを取り出して、ハンカチの中に移動する etc...をしなくてはならないです。

つまり、裏のシナリオが存在しないように
表のシナリオを演ずると言う、
ものっそい複雑な作業を行っているわけですね◎

この複数の作業を心理用語で二重課題と言うんですが、これまた面白いのでまた次回。

周到に考えて段取りを徹底的に練習して作り上げた一連のストーリーを見て人は感動するものなのかも知れないですね。

演劇やコント、漫才、音楽なんかと似ているかも。エンタメだ。

それではー

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