Web 2.0以降の世界へようこそ

土地勘のない街で食事をすることになったときは、インターネット上で(1)探す→(2)口コミを見る→(3)データ(所在、営業時間、喫煙可否等)を確かめるの3ステップでお店を決めてる。

以前は(1)rettyのまとめ→(2)食べログ→(3)ぐるナビだったんだけど、最近は(1)にメシコレdressingみんなのごはんみたいなサイトの検索も入ってきた(偶然全部ぐるナビ系ですね)。東カレは最近の芸風についていけなくて見てない。昔Brutusの「グルマン温故知新」の検索サイトがあって、そのチョイスはだいたい僕に合う感じだったのだけど、サイト自体なくなった(雑誌連載は続いてるみたい?)。最近は(1)の代わりにInstagramを眺めることもある。

簡単に言えば(1)コラムまたはキュレーション(正しい意味で)→(2)UGC(利用者投稿)・CGM(利用者投稿型メディア)→(3)オフィシャル情報・ディレクトリ型を使ってることになる。玉石混交の豊かな一次情報を得たい時と、選別され裏付けのある二次情報を使い分けることになる。

最近CGMの食べログの掲載情報が誤ってると非難されているのを見かけた。そういえば新宿のある洋食店に行ったところ、22時に着いた僕たちは入れてもらえたのだけど、15分後に来た2人連れはラストオーダーを過ぎたからと断られてた。どちらも食べログの「22:30ラストオーダー」という記載を信じて訪れてて、偶然の15分が入店を分けたのだけど、お店自身は食べログに掲載されていることも知らなかった。

Web 2.0(呼称としては2005年頃)以降、そういう誤りに気付いた時には、単に適切な投稿フォームから修正すればいい。不愉快はわかるけど、非難コメントや記事書くようなものじゃない。ウィキペディアに誤りがあれば「非難記事をブログに書く」ではなく「編集ボタンを押す」方が理解してる感じなのと同じだ。この世界では「閲覧者」と「執筆者」は同じ「利用者」というフラットな立場で、あとは僕たちの下に食べログやウィキペディアといった「プラットフォーム」とその提供者がいるだけだ。まあ最近はプラットフォーム提供者のフリしたキュレーション(正しくない意味で)メディア企業が炎上したりという光景もあって、紛らわしいけど。

後の世代が「デジタル・ネイティブ」、そしてインターネット・ネイティブ、スマホネイティブと言われるのに対して、僕らWeb 2.0の第1世代は新大陸に移り住んできた「デジタル・イミグラント(移民)」と呼ばれた。ある意味では旧大陸の精神的尻尾を引きずってるところも否めない僕らだし、利用者投稿情報への不満をプラットフォームや言及された人たちに向けている事例を見れば、旧大陸からの旅行者を見かけたような懐かしい気分を覚える。

Web 2.0以降の世界へようこそ。「敵愾心漂う非難」ではなく「協調的な行動」の世界へようこそ。この世界は参加者のぶんだけ豊かになるので、きっとみんな、来訪者を歓迎します。

(写真はこの2月に9年半の営業を終えたアートコンプレックス・カフェのお別れパーティーの片付け風景。筆者撮影。こんな文章を書きながら、まだ食べログの「誤りを報告」ボタンを押してない。)

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塚本 牧生

雑記帳

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