ディーラーの新たなマネタイズポイントを創出する
美容ディーラー・ミツイコーポレーション デジタルブランディングの金丸(35)です。
名古屋で生まれ育ち、新卒で2011年にミツイに入社。
5年間営業、6年間ユニットリーダーを務め、2021年に上司も部下もいない新設部署「デジタルブランディング」を静岡本社で立ち上げました。
2023年からは東京支社に身を移し、企画・戦略・社内外のDX推進を行なっております。
昨日、12月5日は静岡本社でCHAINON坂口社長をお招きした「HAIRCAMP全国ツアーセミナーファイナル」、東京支社ではAI TOKYO鎌形社長、ONE's阿部社長、EMU・小河原社長による「GAME CHANGE」セミナーが開催されました。
僕はHAIRCAMP全国ツアーセミナーの運営にいき、坂口社長のお話を聞いて改めて思った「美容ディーラーの現状と、新たな未来」について書かせて頂きます。
1.現在の美容ディーラーの収益構造
美容ディーラーの基本的なキャッシュポイントは「メーカーから仕入れた商品をサロンに販売すること」。
つまり、"卸売業”によって収益を得ています。
しかし、物価高騰や市場の競争激化により、得られる利益は年々少なくなってきております。
<卸売業によるマネタイズ>
①メーカー様から商品を仕入れる
⇒商品管理(人件費、在庫管理費)
②営業が商品を提案する
⇒交通費、ガソリン代、駐車場代、人件費
③商品が売れる
⇒受発注の通信費、システム管理費、事務が入力する人件費
通常得られる仕入れと販売の差額による利益から、競合他社との差別化や優位性を得るために、値引きなどの条件をつける。
更に、サポートとしてミーティングや臨店講習を行う。
更に更に、会食・ゴルフなどの接待交際費を使う。
これではもう利益は残らないどころか、赤字を垂れ流していると言っても過言ではありません。
この、卸売業によるマネタイズは一昔前のディーラーの収益構造。
今の時代、従来のビジネスモデルでは利益が残らず、社員に還元したり、事業に投資することができなくなってしまいます。
2.美容ディーラーの新たなマネタイズポイント
時代は大きく変化しました。
今こそ、美容ディーラーのビジネスモデルを再構築するフェーズです。
僕が考える、新たな美容ディーラーのマネタイズポイントの一つは「セミナー」と「SaaS」。
①セミナー
先日、自分で講師を務めた「iphone一つでできる!はじめての動画づくりセミナー」には講習費2,000円で40名の方にご参加して頂きました。
講師料はかからないので、かかった経費はセミナーフライヤー印刷代のみ。
自分が培ってきたノウハウを美容師さんに還元し、有料化することで会社にも利益を残すことができました。
今後も自分が有料でセミナーが開催できるようにスキルアップをして、多くの美容師さんの成長に還元しながら、会社に利益を残していくという可能性が拓きました。
②SaaS
SaaSとはSoftware as a Serviceを意味し、クラウド上にあるソフトウェアをインターネット経由で利用できるサービスのことです。
例えば、弊社も代理店契約を結んでいる「HAIRCAMP・ヘアスク」「soeasy」「ファンくる」「Style Post」などが該当します。
これらはクラウド上のサービスの為、従来の商品の流通による卸売業に比べて、在庫負担のリスクがなく、関わる人や工程も少ないです。
「ほけんの窓口」の様に、数あるサービスの中から顧客に合わせたサービスを提案する。
「美容業界のSaas、DXサービスの窓口」になることにも可能性を感じています。
3.なぜ、利益を残すのか?
会社に利益を残すと何が良いか?
それは「社員への還元」と「事業への投資ができる」からです。
これまで、美容師は「休みが少なく、低賃金」で過酷な職業と言われてきました。
しかし、時代は変わり、今美容師は「自由に働き方を選ぶことができ、稼げる」職業に変わりつつあります。
スタイリスト平均年収800万円を超えるLondさんを筆頭に、平均年収600万円、年収1,000万円を超える美容師さんもたくさん現れました。
なぜ、そんなことが可能になったのか?
それは多角経営をすることで、美容室以外のキャッシュポイントを創出し、収益構造を変化させることで、美容師に還元をしているからです。
GAME CHANGE vol.2で配信したONE's様では、Style postを筆頭に不動産・内装、IT開発、貿易など数々の新規事業を開発してマネタイズポイントを創出しています。
今年、名古屋で開催されたミツイオーナーズクラブ入門編に参加したある経営者の方は、坂口社長から多角経営の話を聞いて、焼肉店とコンサル契約を交わしました。
コンサルに入った焼肉店では、美容業界でこれまで培ってきたノウハウが活かされ業績がアップ。
来年には自身で焼肉店を出店し、新たなマネタイズポイントを得たことで中心地に美容室を出店することができたという事例もあります。
多角経営をする目的は、マネタイズポイントを創出して収益構造を変化させ、美容室・美容師に還元するためなんです。
昨日のHAIRCAMP全国ツアーセミナーで坂口社長から、
「スタッフを雇用して、スタッフの為と言っている経営者の方は、出店をしなければいけません。
スタッフの為と言っているのに出店をしない方、それはスタッフの為ではありません。
スタッフが年齢を重ねた時に店長や、店舗の代表を任せて、美容師としての人生を応援するのが経営者の役割です。」
と仰っていました。
僕たち美容ディーラーも、働く社員がより豊かになる為、そして新規事業を開発してお客様を支援するため、ビジネスモデルを変革すべき時がきていると思います。
僕の今の役割は「BizDev(Business Development)
」と言われる"事業開発”。
BizDevをし続けて、会社に利益を残す。
そして、共に働く社員が豊かになり、新規事業を開発してお客様にもっとお役に立てるよう動いていきます
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