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歩いて桜前線No.8【桜吹雪のトンネル】

ご覧いただきありがとうございます!
アフリカに碁盤を持っていく男つかさです。
予想外の大満開の桜をたくさん見れた仙台を出発し岩手に入っていきます。
桜の開花速度に頭を悩ませながら移動するために歩き続けた14日
岩手に入っていろんな人に声をかけてもらって人の優しさに触れた15,16日の三日間の様子をレポートします。
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開花の悩み

仙台を出発する日の朝は猛烈に悩んでいました。
なぜなら、4月12日あたりから急に気温が上がりはじめ
多くのニュースで東北での桜の開花が早くなっているとの情報が入ったからです。
東京を出る時は全く咲いてないのが悩みでしたがここに来て真逆の散ってしまうからアウトのパターンが出てきました…
13日に4月20日には弘前は満開になる予報が出たことにより腹を括りました。
思い切って4月27日着予定を早めるだけ早くしよう。
盛岡では気になっているゲストハウスがありそこが宿泊日を早めることができなかったので、4月20日の盛岡泊は確定。
それ以降の岩手山の横を通過する4泊の予定を全てキャンセル。
21日に盛岡から弘前へバス移動することにしました。
また、仙台から盛岡までの旅程も組み直しまずは仙台から電車で新田駅へ
キャンセルができなかった栗原市のホテルへ向かうことにしました。
電車に乗って新田駅で降りようとすると車掌さんから
「ICカード使えないので現金で払ってください」
とのこと…
仙台駅では使えたので油断しており現金も持っていなかったので降車証明書をもらって後日精算するということに
こういうことあるんだなーとちょっと面白くなりました笑

新田駅からホテルまで17kmほど
降りると大きな沼と遠くに白いものがかかっている山が

寒い地方に来たんだなーと改めて実感しながらひたすら沼と畑の間を直進

ずっとこの景色だと精神的にぐったりしてきます笑
もはや、人にすら会わないので黙々と歩くのみ
町が近づいてきた時に久しぶりに地元のおばちゃんと思わし人を見かけたので通り過ぎる手前で頭を下げて「こんにちは」というと
「おばちゃん冷たいお茶持ってるからあげる」
とお茶をくださいました。

背中の看板を見たわけでもなく、顔を見て挨拶しただけでお茶をくれたことにびっくり。
お茶を渡した後に
「で、あんたなんでこんなところ歩いてんの?」
と言われました笑
歩いて旅をしていることを伝えたら
「食べるよりも最近は暑いから水分大切だよ!ちゃんと飲んでね」
と言って別れました。
なんと気風の良い人だったか
本当にありがとうございました。

岩手の人はあったかい

4月15日、この日はお昼に中継があるのでまずは18km先の一ノ関を目指して歩き始めました。

ど早朝の6時30分、到着予定は11時30分過ぎ
止まらず行けば間に合うかどうか、ダメそうなら6km手前の駅で電車に飛び乗ろうと覚悟してこの日も黙々と歩く
3時間くらい歩いて9時30分くらいにあと2時間ぶっ続けで歩けるか
1時間先にある駅に行ってそこから電車に乗るか
猛烈に悩み始めた時、そこそこ交通量の多い2車線道路で突然車が真横に停車
びっくりして見るとおじいちゃんが
「どこまで行くんだ?乗っけて行くぞ!」
…おじいちゃんが仏様に見えました(涙
めっちゃありがたい!
車が来ないうちに「お願いします!」と飛び乗って出発
「たまに旅人見かけたら乗せてるんだよね、さっき車で抜いて行ってこの先にセブンイレブン入ってから乗せようと思って戻ってきたんだ」
とのこと
なんて好奇心の強い素敵な人なんだと感動しました。
そして、歩いて2時間の道のりは車で20分かからないことにも改めて衝撃を受けました。

一ノ関城の後にできた釣山公園で無事中継を行い、改めて午後に出発
頑張ろうと思いきやこの日は日差しが強い!
すぐに疲れを感じてスターバックスへ駆け込みました笑

あまりの暑さにアイスコーヒーの一番大きいサイズを二つ買ってのんびりしていると
隣に座った女の子二人組が看板を見て声をかけてくださいました。
二人とも一ノ関が地元ですが、一人はワーホリでオーストラリアに最近まで行っていて
もう一人も韓国に居て今一時帰国しているところだそうで、面白い人いる!と思って声をかけてくださったそうです笑
いつも思いますが、声をかけてくれる人の7割くらいってパワフルな女性なんだよなー
なぜ旅をしているのか、どうやって夢を追いかけているのか
そんな話をお互いして刺激をもらいました!

ついでにバックに二人にもサインを書いてもらいました!
ありがとうございます!

イメージで東北の人はシャイでヒッチハイクとかもしにくそう見たいなことをよく言われます。
ですが、どんな地域、国にも一定の割合で好奇心が強くて良い人は必ずいるのが面白いです。
やっぱり旅をしてみないとその土地の人たちのことはわからないなと改めて実感しました。

北上展勝地

15日は夜になっても歩き続けて最後は少しだけ電車に乗って前沢へ
そして4月16日、目指すは北上市にある北上展勝地です。
北上展勝地は桜の旅を始めて4号線沿いを歩いて東北に行くと言うと必ずと言って良いほど
「北上展勝地は行ったほうがいいよ」
と言われていた場所でした。
自分が知らなかった場所で少なくとも5回はお勧めされたのでこれは行かなくては!
と気合が入ってました。
ひたすら歩き続けていると、最初にぶつかったのがみちのく民俗村

北上展勝地の横にあり、大小様々な古民家が移築されて集められているエリアで20戸近くあったかと思います。
無料で見れるので近くに行ったら行くことをお勧めします!
ただ、すでに倒壊しかけている家もちらほら
今しか見れないもののひとつかも知れませんね。

北上展勝地も素晴らしい桜並木でした。
元々荒れた土地だったところを個人が整備していったと言うところだそうです。

桜のトンネルになっている並木道が約2kmも続いており
この日はちょうど散りごろで歩いていると桜吹雪を全身で受けることもしばしばありました笑

この日はお昼までで移動が終わったのでビニールシートを敷いてキッチンカーのご飯を買ってビールをプシュ!
天気も相まって最高でした✨
隣で、お弁当を食べていた年配のご夫婦の旦那さんが
「なんか(旅)やってんのかい?」
と声をかけてくださり、おしゃべりしました。
奥様の方も
「こんな旅している人はテレビでは見るけど本当にあったのは初めてねー」
と仰っており、のんびり3人でおしゃべりしていました。
奥様がゴミを捨てに行かれたタイミングで旦那さんの方が近寄ってきて
「これは、お母ちゃんにはナイショな」
と言っておいてある僕のバックの下にお金を入れてくださいました。
なんという心意気…
お話ししただけなのによくしていただき泣きそうです。
こういう粋な人と出会えるのも旅の醍醐味です。
大事に使わせていただきます!

岩手に入ってから毎日素敵な人たちの好意に触れられて感謝してもしきれません。
本当に応援してくださる皆さんありがとうございます!
次回は北上市から最後の徒歩ルート、盛岡までの様子をレポートします。
最後に、スキやフォローしてくれると頑張れるので押してくれると嬉しいです!笑


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