風を感じる。

空気の流れが速いと
風を感じる。
それは、
自分が速いスピートで
進んでいることによっての時もあるし、
周りの気流のスピードが
速いがゆえの時もある。
実際の空気の時もあれば、
こころや感覚や直感で感じる空気の流れで
風を感じる時もある。
何かがこっちに向かっているなと、
本能が風を感じている。
次の流れがやってくるなと、
第六感が風を感じている。
風を起こすと、自分の生を感じる。
風を感じると、世界の生を感じる。
生き物はみな
風を感じるのが好きなのだと思う。

飼ってた犬も
風が吹くと
必ずコロンコロンと
路上に転がって
風を感じていた。
気持ちよかったのだろう。

風を感じたその時、
人は
風に乗る。
なんでもやれそうな、
どこにでも飛んでいけそうな、
そんな軽やかな気分で
こころ踊り、からだ弾む。
そして自らが風になる。
誰かと一緒に風になり、
誰かに風を巻き起こしにいく。
その風を感じてだれかが
また風を起こす。

そんな新たな時代の風を感じる。

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