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【VOCALOID β-STUDIO】ボカロPが最先端ボカロソフトを使ってみたよ。 使用方法や感想など

こんにちは〜〜
ボカロPの月影さんしょです!

ある日Twitter….じゃなくてXで回ってきたこのツイート、じゃなくてポスト笑


VOCALOID β-STUDIOってなんぞや???と思い調べたら、
YAMAHAさんが「VOCALOID」シリーズをさらに進化させた新しいソフトを
開発する期間限定のプロジェクト
らしい(多分)。

で、どうやらクリエイターを対象にソフトのテスターを募集してるみたいで、
当選すればこのソフト、無料で使えるらしい。
(※2024年3月31日までの期間限定)

ということで気軽に応募してみたら、あっさり当選してしまいましたので、
今回はVOCALOID β-STUDIOをそもそもどうやって操作するかとか、
使った感想とかを書いていこうと思います!

↓プロジェクトの詳細、応募はこちら↓






ベタ打ちでどこまで行けるか聴いてみる

百聞は一見にしかずということで、
まずは歌わせてみたワンコーラスを聴いてみてください

曲は僕がまだ世に出してない新曲のデモ音源です。
ちょっと威勢のある声が合うかなと思ったので我然βさんに歌ってもらいました。
僕が出した曲の中では初めての男性歌唱でwktk

どうでしょう?
2箇所だけしゃくりさせてますが基本ベタ打ちの状態です。
この曲、驚異のBPM230でしかも跳ねリズムのため相当歌いづらい曲ですが、
すごく良い感じに表現してくれてます

我然βさんは力強い歌い方をしてくれて、
特にサビの「知らん芸術が街をって」のような
スタッカートフレーズが光るなと感じました。
この動画ではオートメーションを一切書いていないので
それも含めてしっかり作り込んだら
もっとメリハリのある歌になりそう……!!

では次にこれが完成するまでに僕が一体何をしたか
備忘録的な感じで書いていきます。



歌わせるまでの流れ

著者の制作環境(参考までに)

・OS   :MacOS
・DAW  :Logic Pro
・ボカロ:主に初音ミクV4Xを使用(逆にミク以外はほぼ触ってない)

ソフト立ち上げまで

当選したらダウンロードリンクとシリアルコードがメールで送られてくるので、
普通のプラグインと同じようにインストールします。
説明書のPDFも貰えて、基本的な操作方法はそれを見れば良いので割愛します。

ソフト名は「vx_beta」
初期画面はこんな感じ。

現時点ではウィンドウサイズの変更やフルスクリーン化はできないっぽい

ここからが本番

以降はDAWによって操作の流れが変わってくるので
少しややこしいところです。

従来の歌声合成ソフトは、
専用のピアノロールが表示されて、そこに直接打ち込んでいくor MIDIを読み込むみたいな形式が多い(当社比)けど、
このソフトはそうじゃないみたい。

Cubaseの場合

Cubaseとの互換性が最強らしく、
DAW上のピアノロールをいじるだけで声を出せてしまうらしい。。
もちろん歌詞入力もDAW本体で行える。
これは歌声合成ソフトの革命な気がする!めちゃすごい!!

ただ僕はCubase持ってないのでこれは試せず、、、
製品版では主要DAWだけでもこの機能付けてほしいです(切実)。


Cubase以外のDAWの場合

Cubase以外の人はどうするかというと、
歌声合成ソフトのプロジェクトファイル(シーケンスファイル)を
読み込む必要がある
らしい。
読み込めるファイル形式は以下の通り。

[.vpr, .ccs, .svp, .mxl, .musicxml, .ust]

midiとかじゃなく音階と歌詞情報が同時に存在するファイルが必要ってわけだ。
歌声合成ソフトを所持しているのが基本条件なんだろうなぁ。


ただ、一応歌声合成ソフトを持っていない人でも歌わせることはできる
Musicxml形式には対応しているので、MuseScore(無料の楽譜作成ソフト)で
メロディと歌詞を入力した楽譜を作成して読み込ませれば良い。
インストールはしていたので僕も試してみたんだけど、
基本1つの音符に1文字入れないと発音がおかしくなったりとかするので
かなり試行錯誤が必要で正直面倒すぎる。。。

1つの音符に2文字入ってるところがあるので、これで書き出すとおかしくなる。


歌声合成ソフトを所持している人の場合もそうだけど、
Cubase以外の場合はメロディを変更したい!とか歌詞を変えたいって場合に
新しくファイルを作り直して読み込まなきゃいけないから面倒
…というかプレビューできなくて作業が手探りになるからここだけ不便
でした。


読み込みに対応したファイルが作れない問題が発生〜解決方法


【9/27追記】
この項目で記載している事象は、公式のアップデートver1.1にて
拡張子「.vsqx」が対応したことにより正式に解決しました。
YAMAHA様の迅速な対応に感謝申し上げます。

[アップデート内容]
対応済み外部歌声合成シーケンスファイルとして以下を追加
- .vsqx
- .ppsf(NTのみ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【11/2追記】
昨日のアップデート(VX-β ver. 1.2)で
NT以外の.ppsfファイルも読み込めるように
アップデートが入ったみたいです。
私は無敵です。


(一応元の記事自体は残しておきます。)



僕は幸い初音ミクV4Xがあるのでそのファイルを読み込めば良いはず……
しかし!ここで大問題が発生した。

V4X付属piaproが書き出せるファイル形式は以下の4つだけだった。

[.ppsf, .vsqx, .wav ,.midi]

ひとつも被ってねぇ!!!

いや困る。マジで困る。
V3シリーズとかだと.vprとかで書き出せるらしいし、
CeVIOは.ccs、UTAUは.ustがあるから問題ない。
VOCALOIDシリーズはいうまでもない。
V4Xだけがこの波に乗れてねぇじゃん。(だけじゃなかったらごめん)


で、結局どう解決したかっていうとこのサイトを使った。

UtaFormatixとかいう神サイトでは、
以下に列挙したファイル形式なら自由に変換できるらしい!!

VSQX、VPR、VSQ、MID、UST(複数可)、USTX、CCS、MUSICXML、XML、SVP、S5P、DV、PPSF(NT)、UFDATA

これをありがたく使用し、僕は

ミクに歌わせる(ベタ打ち)

VSQX形式で書き出し

UtaFormatixでVPR形式に変換

vx_betaに読み込む

という流れで解決しました。

そんなことしなくても良い方法あるよ!って方は
ぜひコメントで教えてください…..(切実)



使ってわかったこと

まだ使いこなせている訳ではないですが、
遊んでみて思ったメリット、デメリットを挙げてみます。

メリット

  • ベタ打ちでハイクオリティな歌を歌ってくれる(圧倒的時短)

  • 歌い方をオートメーションで指定でき、使いやすいし変化が分かりやすい。

  • とにかく動作が軽い

  • ボイスバンクがめっちゃ多い(アップデートでどんどん増えてる)しかも個性がある

  • ファイル読み込んだ後にキー変更ができる(地味に便利)


デメリット

  • Cubase以外はファイルを読み込む必要がある点が面倒

  • しゃくりなどの一部調声が直感的でない

  • 喋らせる目的では使いにくい気がする(???)


個人的に重要度の高い項目順に書いてみました。
本当は5個ずつ書こうとしたんだけど、デメリットがこれ以上思いつかなかった…
ってくらい良いソフトでした
!!(喋らせる云々は頑張って絞り出した笑)
自分がもしCubaseユーザーだったら本当に完璧なソフトだったなぁって印象です。

Logicでもピアノロールで編集できるようになりませんかねYAMAHA様ぁ。。。


今回はvx_betaをさらっとレビューした感じでしたが、他にも

  • 今回の曲をがちで作り込んだらどこまでクオリティ上がるか

  • ガチガチに調声した過去のミク曲のファイルをそのままぶち込んだらどうなるか(特にラップパートとかどうなるんだろ….)


などなど試したいこといっぱいあるので、また後日記事にしようと思います。

↓ラップパートがある曲(調声頑張った)はこちら↓ (華麗な宣伝)


ではまた。




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