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犬が可愛くて、困っている話。

かれこれ犬とは10年一緒にいるわけなんですが、毎日可愛いんですよね。

というか、日を重ねる毎に可愛くて好きになっていく。

可愛い。

うちの犬は吠えたりは滅多にしないのですが、嬉しいだのムカついているだのは分かるので不思議だなあと思います。

悪いことをしたときは耳を下げて「反省してるよ…」という顔をしてくるし、おやつの缶を開けると「たべたい!」と目を輝かせながら飛びついてくる。可愛い。

でも、何が一等可愛いかってちょっとダメなところが可愛いんです。

ソファーに登ろうとしてコケたときとか、自分に向けられてない「可愛い」にも反応して飛びついてくるところとか。

動物と暮らしてる人は分かりやすいかもしれない、どうしようもなく可愛い。

それから、犬と暮らすのは面白い。
少し前に犬用サークルの扉に神社で買った鈴付きのペットお守りを付けたら邪魔だったらしく、小さな声で愚痴を漏らすように私の顔を見てウガウガと文句を言うようになっていたり。その表情がまた「余計なお世話」とか「ありがた迷惑」って感じの顔をしていて、面白いのです。

かけた時間や行動が愛情になっていくのはこういう感覚なんだと最近改めて感じているのですが、動物を飼って唯一困るのが可愛くて愛しいから特別に寂しいんですよね。

昨日の話では何か成し遂げる場合の面で「いつ死ぬかわからないし」という言い方をしたのですが、現実このままの見通し的なとこからいくと「ペットの方が先に死ぬ」確率の方が高い。

ので、寂しいなあと思うんです。
可愛ければ可愛いほど寂しい。


寂しさは優しさの土台である。
という糸井重里さんの話がとてもわかりやすいと最近思ったんですけど、いつか終わってしまう寂しさがあるから何かに対して一層大切にしようという感情が生まれるわけで。

前回とちょっと似たような話になるけれど
ずっと続いていくものではないから、一瞬一瞬に対して優しく大切に愛情をかけていこうと感じるのです。

いつかいなくなっちゃうんだなあ、と。
その「いつか」を考えて、犬のことを咄嗟に思い切り抱きしめてしまう瞬間がよくあります。
犬は「知ったこっちゃない」という感じですが。

でも全ての飼い主は
大好きだから、長生きして欲しい
と思ってしまうものだと思うんですよね。

長生きすりゃ良いわけじゃない。は理解してはいるけれど、まあどうしたってやっぱり
長く一緒にいたいものです。

一緒にいる、をお互いに続けて好きになったのだから。

健康で長生きしてくださいね。

出来るだけ、で大丈夫なので。


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