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ねづっち

2024/01/05

この日、大まかに何をしたか説明すると
秋田県立美術館、弘前レンガ倉庫を見て、スケッチして、そのままホテル、近くの温泉、就寝。

簡単に説明できる日だけれど、感情の動きを説明するのが難しいと思う。

だからnoteで言語化を頑張る。

美術館の内容や、空間の良さに関してはまた今度まとめようと思う。
今回はだいぶ前に話題になっていた「ととのう」について。

サウナは体験したことがないわけではなかったけど、水風呂に入ったり休憩したりとか、健康そうなルーティンまではやってなかったので今回の旅行を機にやってみた。

まず入る時に温度を確認する。

75℃か…

75℃がなんだ、素人だ、何もわからない。

暖かなオレンジ色の光。
既にいたおばあちゃんとどちらが長く居れるか勝負だ、とひたすらに耐える。暇つぶしになりそうなものは目の前にあるテレビ。

徐々に呼吸が苦しくなる、目を開けていると水の膜ができてくる。もはやテレビの内容など関係ない。画面左上にある時刻を眺め、5分は耐えようと踏ん張る。

あたりが急に暗くなる。
おばあちゃんは焦る様子もない。
テレビの右奥の天井のみチカチカと光り出す。

…フィーバータイム?

突如その光から水が落ち、ジュワジュワと内部が熱くなる。

うお、ロウリュだ、これか〜!耐えるぜッ!

かなり自分では耐えた方だと思う。それでもまだ時刻は3分しか経ってない。
それでも5分と決めたのだから、めちゃくちゃ頑張る。おばあちゃんも頑張ってるし。

目につく水滴は涙なのか、汗なのか、はたまた空中の水蒸気が水分と化したのか。なんだかわからない、あたまがぽやぽやする。

5分経った!出る!おばあちゃんまだいる!出る!

すぐさま立ち上がり、水風呂にゆっくり浸かる。

サミーカーウォッシュ、当たり前に寒い。凍える。どのくらいいればいいのかわからないので、なんとなく水の温度に耐えれるようになってきたし、水風呂の意義ないかな〜となってきたら上がって露天風呂に向かう。

そこには小さな露天風呂と、それを囲うように椅子と寝そべることのできるアレがある。名前はわからないが、そのアレに寝そべり、前からタオルをかけ、天井を見つめる。


これが…ととのう…ッ!!!!

感動した。
味わったことがない感情だった。
「ととのう」とは感情の一つなのだと思った。

こんな簡易的な温泉、サウナに特化したわけでもなく、480円でみんなが過ごせる場でここまでの体験ができるとは…!(東京は500円はするし、サウナとドライヤー代は別で取るのである、くたばれ)

天井を見つめながら脳は何を考えているのか、もうなんだからわからない、嫌なこと全て消え、そりゃボンサバもはじめしゃちょーも家に作るわなと思った。あとは一瞬だけよぎった、めっちゃ歳とってるのにパイパンのシワシワのばあちゃん。パイパンなことあるか。あるのか。
なんとなく笑気麻酔を打った時のあの感じに似ている。とにかくふわふわ、気持ち良かった。

おかわりもした。今度は10分行けた。
あれ以上無理だよ、焼け死ぬ…。

良すぎたので、現在居る八戸でも温泉に行き、また「ととのう」を味わおうと思う。

サウナ童貞を青森で奪われるとはな。


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