"月夜の晩は
 嫌な夢ばかり見続けるから
 君に会いにゆこう"

 THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
 [君に会いにゆこう]

今日は府中まで営業。

ロックンロールを流しながら
中央道をブッ飛ばすぜ！

と思ったら大渋滞(/´△`＼)

それでも約束の時間ギリギリに間に合う。
早めに出といて良かった。

遅れたら何言われるか
たまったもんじゃない。

取引先の社長は
岸谷五朗にソックリな人。

本当にこんな顔をしている。
モノマネ大会に出れば優勝なのに。

社長と言っても自分より1コ下で
彼はタメ口。こちらは敬語。
もう15年くらいの付き合いになる。

曲がった事が大嫌いで
地元の消防団にも所属していて
まさに漢の中の漢といった感じ。
でも注射は嫌い。なんだかな。

飛び込みで訪問に来る
車と保険の営業を目の敵にしていて
論破して2度と来させないのが趣味。
普通に御断りすれば良いのに。なんだかな。

だから最初に訪問した時は恐ろしかった。
元々うちの会社と取引は在ったが
それでも最初は緊張した。

店舗の狭いストック場で名刺交換し
鋭い眼光に冷や汗かきながら商品提案した。

月1のペースで顔を出すうちに
徐々に打ち解けて今では事務所で
コーヒーまで出してくれたり
たまに昼ごはんを近所の蕎麦屋で
一緒に食べるくらいの仲になった。

買ってくれなくても
30分から1時間くらい無駄話するのが
ちょっと楽しみになってる。

カスタムしまくった営業車を見て
岸谷は[ダメだよ！勝手にこんな事しちゃ！]
と笑った。

それでも内装を見せると
[コレは何？コッチは何？(*´-`)]
と少年のように目を輝かせている。

そんな
大人になってしまった少年に
来月も会いにゆこう。