早く逃げて!
黄砂舞う 光風感じる 昼下がり
「早く逃げて! ここは大丈夫!」
窓越しから伝わる声に意識を持ってかれる。
人や車が行き交う雑踏の中で捉えた女の子の声。
「早く逃げて! 私は大丈夫だから!」
響き渡る声。
小学生らしい可愛い声。
こどもたちの間で流行ってるのだろうか?
火曜サスペンス劇場だと思うも束の間、聞こえてきたのは男の子の声。
「う、うん…」
同じく小学生らしく幼い声。
戸惑いと、どこか悔しさを感じさせる声。
❗️
私は察した。
男の子は、女の子を助けようとしたのではないか。
男の子が放ちたかった一言を彼女に奪われたように思えた。
「早く逃げて!」🏃♀️💨 と。
そう考えると不憫でならない。
もう少し突っ込ませて言わせてもらえるなら、
女の子を護りたかったのかもしれない。
「早く逃げて!ここはオレが食い止めるから早く!」🏃♂️💨
と。
私は悟った。
これは火曜サスペンスごっこなどではない。
純愛をテーマにした最高に胸キュン🫰な恋愛ドラマだと。
聞き耳を立て次なる展開を待ったが、
真相を知る間もなく二人の会話は終わってしまった。
何かに捕まったという気配はない。
もちろん襲われたという気配もない。
追っ手を振り切って安全な場所へと逃げきれた様子。
時を取り戻した街には静かな雑踏だけが蘇った。
# もしやヘンタイが現れたのか?
# フっ….
# ウチの界隈でそんな話、聞いたことないぜ。
ほぼ実話集のmy note.
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