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創業5周年、助太刀アプリ開発のこれまでの歩みとこれから


この記事の内容

株式会社助太刀で執行役員VPoEをやってる月澤です。この記事はちょうど助太刀という会社が5周年を迎える(先月の3月30日)にあたり、この5年間のプロダクトや開発チームの歩みを改めて振り返ってみようということで書いています。(ちなみに私がjoinしたのが2020年11月なので、内容の大部分は古参メンバーに聞いたことなどがメインになります)

そもそも助太刀とは?

長年建設業界に身を置いてきたCEOの我妻が、仕事していく中で感じたさまざまな課題(特に人の手配の難しさ・複雑さ)を解決するために立ち上げた、建設業界の職人さんと事業者のマッチングサービスを中心としたプラットフォームを提供している会社です。
助太刀:https://suke-dachi.jp/

現在、開発チームとしては大きく分けて

  • 職人(個人事業主)向けマッチングサービス(スマートフォンメイン)

  • 法人事業者向けマッチングサービス(Webメイン)

  • 法人事業者向け求人サービス(Webメイン)

という3つのサービスの開発と改善を進めています。


開発の歴史

創業から現在に至るまで開発してきたサービスや機能を年表にしてみました。

プロダクトの歩み

最初に出したアプリは「助太刀くん」という名前で、"職人さんに合った工事現場を探せる"というアプリでしたが、その後のリニューアルで現在に近い"職人さん(受注者)と建設事業者(発注者)のマッチング"ができるサービスになりました。
ざっくりとですが開発していった順番としては

  1. 建設業向けマッチングアプリ(助太刀くん)

  2. 「助太刀くん」→ 「助太刀」にリニューアル

  3. マッチングアプリの機能追加

    1. あんしん払い(給料即日受け取りサービス)

    2. プリペイドカード

    3. 労災

    4. プロプラン(課金プラン)

  4. 法人向けマッチングサービス

  5. ECサービス(助太刀ストア)

  6. 求人サービス(助太刀社員)

  7. オウンドメディア

てな感じで、次々に新しいサービスや大きめの機能を追加していきました。もちろんその間にそれぞれリリースした各サービスの改修や新規機能追加などは行なっていましたし、現在に至るまでに約5000チケット(当初から機能改修や開発issueをチケット化して管理しています)以上消化してきています。

創業から最初の助太刀アプリ開発まで

元々創業後にG's ACADEMY (ジーズアカデミー)で優勝したことを皮切りに資金調達を行い、そこから具体的なアプリ開発が始まりました。
優勝賞品としてAWSの無料クレジットがもらえたことによってインフラがAWSベースに決まり、その後より早くサービスを出すためにベトナムのオフショア会社を使うことを決断し、そのオフショア会社が得意なのがPHPだったためにバックエンドのメイン言語がPHPに決まり開発がスタートしました。
優勝当時:https://gsacademy.jp/reading/gs-071/
ベトナムのオフショアで開発していたのは助太刀アプリのフロント側(iOS = Swift, Android = Kotlin)およびバックエンド側(生PHP)で、インフラは社内で管理してましたが、開発のほとんどをオフショアに任せている状態でした。

オフショアメイン開発の流れ

オフショア開発のマネージメントや開発手法については別途まとめる予定ですが、実際ベトナムの開発者達が頑張ってくれたおかげで素早くアプリをリリースすることができ、ユーザーのニーズをより正確に捉えられるようになりました。ただ、海外オフショアでの開発をご経験されている方であればわかると思うのですが、コミュニケーションのハードルやコードの品質(悪いというのではなく、どこまで日本の開発側の意図を伝えられたかによって保守観点で品質に差が出てしまう)などの問題は助太刀でも普通に起こってしまいました。


オフショア主体から社内開発主体へ

2020年頃から、ベトナムが主体の開発から社内開発主体の体制へと少しづつ移行していきたいというのが会社の意向として出てきて、私もそのタイミングでジョインすることになり、社内開発体制の構築というのがメインミッションになりました。

社内体制を作りたかった理由としては、
まず、プロダクトの将来像が「建設業界で働く人をサポートするワンストッププラットフォームを作る」= 基本機能のマッチングに加えて現場で働く職人さん達を多角的にサポートできるサービスを展開していく、というものであり、そのためには

  • 多種多様なサービスを開発していく必要があり、そのためにはやはり国内におけるユーザーへのヒアリングや顧客データの分析 → 高速でMVPを作り市場に出す、というサイクルを回していきたい

  • 上記のような意思決定及びその意思決定に必要な議論を常に熱量高いメンバーと進めていきたい

  • プロダクト開発ではよくある曖昧な課題に対して、オフショアでは思ったようにパフォーマンスが出せない

  • そして決まった要件を、できるだけ情報伝達時のロスを最小限にした状態で開発チームと連携したい

ということがメインでした。
とはいえオフショア開発でもしっかりアウトプットはできていましたし、プロジェクトの規模に応じて柔軟に開発人数を変更できる(最短2週間前とかで)という部分は社内開発チームのみで戦っている会社ではできない強みではあったので、オフショアとの関係性は保ちつつ、大きな新規開発プロジェクトは社内をメインにできるように組織を作っていけないか、というのが入社した当初私が思ったことです。
なので
旧体制: 新規開発 → ベトナム開発チーム
保守・改善 → ベトナム開発チーム



新体制: 新規開発 → 国内開発チーム
保守・改善 → ベトナム開発チーム

という体制を作ることを内製化の第一歩としました。


経営体制の増強とプロダクトロードマップの作成

2021年6月より、助太刀は新経営体制となりました。
これにより今まで兼務で見ていた組織を各役員の得意分野を生かしてまとめることができるようになり、事業の推進速度が格段に向上しました。
開発部の話で言うと、それまでは営業部やカスタマーサクセスのメンバーがユーザーからヒアリングした要望(= 健在ニーズ)を1つ1つチケットに起票し順に開発していくというようなやり方から、数年後までを見越した事業方針に沿ってプロダクトロードマップを作成し、未来で必要になる機能(= 潜在ニーズ)を考えた上で優先度をつけて開発していく、というような開発方針に転換することができました。
(KPIツリーやプロダクトロードマップをどう作っていったかは別の記事で書きますたぶん)
また、私が入社したときから作ろうと思っていたユーザーデータ基盤も2021年10月ごろに完成し、全てのユーザーの全ての行動ログを収集 → BIツールを使って分析、といったサイクルを回せるようになったため、上記ロードマップで開発した機能がどれだけ効果があったのか、どのKPIをどう伸ばせたのか、など定量的に評価できる体制が整いました。

将来像


今後の開発チーム

現在の助太刀開発部はアプリエンジニア5名、サーバーサイドエンジニア5名、フロントエンドエンジニア1名、マネージャー1名、デザイナー2名という体制で開発しています。
2020年末からは社内開発チームを作っていくことと、開発フローの整備に注力してきて、まだ課題はあるものの以前よりは効率良く開発ができる体制になってきたのかなと思っています。
体制が少し落ち着いてきたため、今後はさらに社内にエンジニアを入れてもっと大規模な開発やエンジニア発信の機能やサービスをどんどん作っていける組織にしていければなと思ってはいます。

現在メインで開発しているサービスがB2C向けとB2B向けでサービス方針なども異なるため、今後は組織の拡充に合わせてそれぞれに特化したチーム構成にしていくことも考えて採用活動を進めており、また裏側の話ですがここ5年で作ってきたモノリシックなAPI基盤をこの際ちゃんと再定義し、作り直していこうというプロジェクトも水面化で進めていたりもします。
5年経って(私はまだ1年ですが)開発する規模もだいぶ成長した助太刀開発部ですが、今後さらに組織を拡大していくため、エンジニアやデザイナーだけでなく開発部のディレクター(部長ポジション)や開発チームマネージャー、テックリード、PdMといったポジションも積極的に採用していきたいと思っています。
もし気になった方はお気軽に連絡いただければ、私の方でカジュアルにお話しさせていただきます!


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